暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の妖精〜
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そこでは案の定、とても不公平な戦闘が行われていた。
金髪の・・シルフ?の少女を、一目でサラマンダーだと解る重装備の兵士3人が襲っている。

あー、きたねぇ・・・

「お兄ちゃん、いく?」
「勿論。えーっと着地は・・・・うわっ」

当然だと答えた兄が、コントローラーを操作し始めたかと思うと、短い悲鳴を上げた。
え?と兄の居るほうを見ると。

「うわあああああああ!」
「あー・・・落ちちゃったんだ」

兄は情けない悲鳴を上げながら、地面へ突っ伏した。
私は苦笑いしながらも、無事に着地する。

「いててて・・・着地がミソだな、これは・・・」
「お兄ちゃんが下手なだけでしょ」
「うぐっ・・・」

兄に言葉のトゲを刺しといてから、私は前に向き直った。

「重戦士3人で女の子1人を襲うのはかっこ悪いよ、オッサンたち」

私は挑発するように言ってやる。
思惑通りサラマンダーの重戦士3人は私のふっかけた挑発に乗ってくれたみたいで、いやー、好都合だな

「ニュービーが出しゃばってんじゃねぇよ!!」
(こっちはテメェらより1年は経験が多いんだよ!この・・・)
「腐れどもがッ!!!!」

私は突撃してきたランスを両手で押さえる。
隣では兄が、余裕そうな表情をし、ランスを片手で受け止めていた。
ステータス振りの違いってトコですか。
まぁ問題ないか。
私だって、このランスごと振り回す筋力値くらいは・・・

「らああああっ!!」
「ほいっ」

私たちはそれぞれ、二人のサラマンダーをポイッと放り投げる。
でも、さすがにそれだけではHPを削りきることは出来ないだろう。

「えーっと・・・あの人たち斬ってもいいの?」

兄がシルフの少女に聞く。
シルフの少女は、

「そりゃ、いいんじゃないかしら・・・少なくとも先方はそのつもりよ」
「そっか。じゃあ失礼して・・・キリアは?」
「モチ、やるに決まってんだろ」
「やっぱ?じゃ、俺こっちやるからそっち頼んだ」
「りょーかーい」

会話を交わし、私と兄は背中合わせに立つ。
周りにはサラマンダーの戦士3人1人ずつやって、残り一人は・・・成り行きで。
よしじゃあ久し振りに・・・

「逝けッ!!!!」

私と兄は同時に地を蹴った。


***
ところかわって。
私たちは今、助けたシルフの少女に着いて、スイルベーンまで来ていた。
ちなみにさっき、私と兄は揃って塔に激突したんだけど・・・
シルフ・・・リーファが魔法へ回復してくれた。
いやぁ、魔法って便利だね。

「さ、ここは私が持つから、好きに頼んで」
「じゃあお言葉に甘えてー・・・これと・・・」
「俺は、これと〜」

ざっと頼んでから、私と兄はリーファにこの世
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