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ゲルググSEED DESTINY
第九話 新たな開闢
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ミネルバがオーブを離れ、オーブの静かな浜辺に似つかわしくない様相をした複数人が現れる。全員が暗視ゴーグルを付け、明らかに普通ではなく、またオーブの人間とも思えない。
一人の男が手話で命令を行う。隊長のヨップ・フォン・アラファスだ。彼らはプラントの上層部の人間からラクス・クライン暗殺の命令を受け、行動していた。これがデュランダル議長の指示なのか、それは本人にもわからない。
或いは、有利にことを運ばせる為に別の人間が送り込んだ部隊なのかもしれないのだから。ただ、上層部の人間からそうするように言われただけなのだ。そして、彼らは暗殺を実行に移し出す。







「どうもこいつ等、厄介な連中らしいな」

「ええ、そうみたいね」

アンドリュー・バルトフェルドとマリュー・ラミアスは暗殺部隊の奇襲を退け、殿を務めながら移動する。ここまで戦ってきたが、おそらくは全員コーディネーターと思われる部隊。その割には手ごたえがない部分もあるが、おそらく対人戦の実戦経験が少ないのだろう位にしか予想がつかない。

「ともかくシェルターに急げ!子供たちを連れて、さあ!」

バルトフェルドが拳銃で迎撃するが流石に人数の差も相手が持っている武器の差もあり、追い詰められていく。何とかシェルターに撤退するときには既に敵は目の前にいてヒヤヒヤさせられるものだった。

「とりあえず、何とかなったかね?」

「たぶん、大丈夫だとは思います」

前大戦の英雄とも言えるキラ・ヤマトがバルトフェルドの発言に同意を示す。しかし、それが間違いであることはすぐに理解させられる。
外部から大きな衝撃が響き渡る。それは明らかに敵の攻撃だった。衝撃の大きさからしておそらくMS。シェルターのさらに奥にまで潜り込むものの、そう長い時間は持たないだろう。

「ラクス、鍵を……」

「ですが、キラ……」

守りたいと思うキラと、もうキラに傷ついて欲しくないと願うラクス。互いの主張は相反するモノであり、片方の主張を押し通さねばならない。

「このまま君たちのことすら守れずに…そんなことになる方が、ずっとつらい」

その言葉が決定的だったのか、ついにラクスが折れる。鍵によって扉が開かれ、自由の翼が、そして剣が再び目を覚ます。

「キラ・ヤマト、フリーダム行きます!」







暗殺部隊の隊長であるヨップはようやく終わるか、と思っていた。シェルターの壁は何重にもなっており、ビームライフルを撃ちこんでいたがその層にも終わりらしきものが見え始めていた。
二種類の最新鋭の機体に乗っている暗殺部隊。一つは隊長であるヨップと二人のパイロットが搭乗している特殊作戦用のゲルググF型。残りは水陸両用兵器であるアッシュ。F型は水中戦がないと判断して装
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