暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic18悲劇の幕引き、未来への幕開け〜JudgemenT〜
[5/21]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いて、続けて3本の砲撃が巨人を呑み込んでそのまま突き進んで行った。砲線が途切れると同時、巨人が幾つもの破片となって落下。その光景を確認したあの子たちは「やった!」ってハイタッチを交わして、

「ほら、フェイトちゃん」

「喜びは分かち合うもんでしょうが」

「最初は私からだよ」

「え、あ、うん・・・」

最初に紫色の子と、次に赤い子、最後に白い子とパチン!とハイタッチを交わした。ハイタッチし終えた私は自分の左手を見詰める。なんて言うか・・・すごい嬉しい。そこに「いやぁ、感動したよあたしゃ」アルフが目元を指で擦りながら私たちの所へ飛んできた。

「あの・・・」

「「「ん?」」」

「私は、その・・・大丈夫。今、自分がやるべきことも解ったし、決めたから」

今はそれだけしか言えなかった。整理しないままで伝えてしまったし。でも3人は安心したように小さく頷いて、頑張って、って応援してくれた。うん、って頷こうとした時、

『こちらアースラ! 緊急です! テスタメントちゃんが庭園内に侵入! どうやったか判らないけど駆動炉の魔力を完全に消滅させて、階層をぶち抜きながら一直線に最下層を目指しちゃってる! 狙いはおそらくプレシア・テスタロッサの持ってるジュエルシード! みんな気を付けて!』

そんな通信が流れて来た。驚くことじゃなかった。元よりあの子の狙いはそうだったから。あの子が自分の分だけを取り返すために、きっと母さんとぶつかることになるって。

「フェイトちゃん! 行こう!」

「急ぐわよフェイト!」

「フェイトちゃん!」

「フェイト・・・」

「・・・うん!」

私たちは母さんが居て、テスタメントが目指している最下層へと向かうことになった。最下層へと続く廊下をみんなで進んでしばらく。ようやく最下層へ通じる縦穴へ辿り着く。スピードを落とすことなく突入。最下層の中を飛んでいると、すぐに母さんを見つけることが出来た。
母さんの側にはアリシアの収められた生体ポット、少し距離を開けたところに管理局の執務官と騎士の子がすでに居た。けど、テスタメントは居ない。母さんの近くへ降り立って「母さん!」呼ぶ。他の子も同様に降り立って、私の後ろに控えた。

「あなた。何をしに来たの? 私は言ったはずよ。もう顔も見たくないし声も聴きたくないって。今すぐ消えなさい」

改めて拒絶されると、胸が痛い。でもここで折れたりしたらいけないって奮い立たせる。後ろからアルフやあの子たちが私の両手を握ってくれた。私はそれに頷き応えて、母さんに伝える。

「母さん。私はあなたに伝えたいことがあって、ここまで来ました。私は、フェイト・テスタロッサです。アリシア・テスタロッサじゃありません。確かに私はあなたが造った人形で、偽者
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ