暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic18悲劇の幕引き、未来への幕開け〜JudgemenT〜
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としていたフェイトちゃんは雷撃を受けて、倒れ込みそうになりながらも“バルディッシュ”を支えに立って、「母さん・・?」呻いた。
「フェイト!!」
「ジュエルシードを渡しなさいッ!」
「なのは、いや誰でもいい! ジュエルシードを確保しろッ!」
私が一番近いこともあってジュエルシードを確保に動く。アリサちゃんとすずかちゃんも手伝ってくれるようでそれぞれデバイスを掲げた。テスタメントちゃんの妨害も無く、私が3つ、アリサさんとすずかちゃんが2つずつ回収。プレシアさんの方を向くと、視線で人を殺せそうなほどの怒りを顔に浮かべていた。
「もう諦めなさいプレシア」
シャルちゃんがそう言った時、今まで以上の振動が私たちを襲って、床の至る所が崩落。その崩落の中に、プレシアさんとアリシアちゃんのポッドが含まれていて、床と一緒に落ちた。
「母さん! アリシア!」
「フェイトちゃん!?」「フェイト!」
信じられないことが目の前で起きた。崩落に巻き込まれたプレシアさん達を追うように、フェイトちゃんが虚数空間の待つ穴に飛び降りた。虚数空間。シャルちゃんの話じゃどんな魔法でも発動しない、一度落ちたら2度と上がって来れない次元空間に空いた穴。その穴に、フェイトちゃんが落ちた。それはつまり2度とフェイトちゃんと会えないことを意味していて・・・。
「うそ・・だよね・・・」
アルフさんが「フェイトぉぉぉ!」泣き叫んで、後を追おうとするけど、クロノ君に押さえ込まれた。私は、アリサちゃんやすずかちゃんも茫然となって、その場にへたり込んだ。
「ふざけるなッ!! こんな結末があって堪るか!!」
――タブリスの鎖――
テスタメントちゃんが黄金に輝く3本の鎖をどこからともなく具現させて、フェイトちゃん達の落ちた穴へ向かわせた。
「無理だテスタメント! 魔法は全てキャンセルされ――」
「うるさい! フェイト達は必ず引き上げる! 転移でも退避ルートでも準備しておけ!」
ものすごい荒い口調になってるテスタメントちゃん。それでクロノ君も呆けていたけど、「エイミィ! ルートの確保を!」ってすぐに指示を出した。
?―?―?―?―?―?
虚数空間を真っ逆さまに落下するプレシアと、彼女の娘、アリシアの収められた生体ポット。プレシアはこれから死ぬというのに、慌てることなく、焦ることなく、ただ静かにポッドに寄り添っていた。
ふと、落下が落ち着いたことを感じたプレシアに疑問が生まれた。重力の底に到着する前に死ぬのに、意識があまりにもハッキリとしているからだ。閉じていた目を開ける。そこは虚数空間であるにも拘らず、確かに落下が止まっていることが判った。
「これは一体どういうこと・・・?」
ポツリと漏らし、辺りを
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