暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic18悲劇の幕引き、未来への幕開け〜JudgemenT〜
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て、私の手を握ってくれてるアルフを見る。アルフは壁に展開されてるモニターを見ていた。
映し出されているのは、ジュエルシードを巡って戦ってきたあの子たち。いつでも真っ直ぐに私に向き合って、向かって来てくれた子たち。時には助けてくれた。酷いことをしたのに、それでも私と友達になりたいって言ってくれた。何度も私の名前を呼んでくれて・・・良い名前だねって褒めてくれた。今でも胸が温かくなる。
「ちょっ、なんであなたがここに居るわけ!?」
「戦える人が居ない中でそれはないんじゃない!」
廊下の方が騒がしい。アルフが「なんだい・・?」って扉に向かったその時、扉が開いた。入って来たのは「テスタメント!?」アルフが叫んだ通り、紅い髪を揺らしたあの子だった。私を庇ってジュエルシードを母さんに渡して、グランフェリアに殺されかけた・・・。
遅れて男の子が慌てて入って来た。廊下に居る双子の子に誰かに連絡して、とか言ってる。男の子はバインドでテスタメントを捕えようとするけど、仕掛けた瞬間にはもう破壊される。
「な・・っ!?」
「元気してる? フェイト・テスタロッサ。ま、見る分には悪いって感じみたいだね。仕方ないかな。あなたは自分の真実を知った。アリシア・テスタロッサのクローンだって」
「テスタメント、あんた!!」
アルフがテスタメントに掴みかかって壁に押し付けた。
「ぅぐ。ねえ、フェイト・テスタロッサ。今、あなたは何を思って、何を考えてる? 母親だと思ってたプレシアに拒絶されて、生まれて来ちゃ、生きていちゃダメだって? もう生きる意味が無いって? プレシアのこと、もうどうでもよくなっ――」
「黙りな! それ以上言うと、あたしがあんたを潰す!!」
「私は・・・」
私は「母さんに認めてほしかった」今思うことを声に出すと、アルフが私を見て、テスタメントの首に掛けてる手を放した。
「どんなに酷いことをされても、母さんに認めてほしくて、頑張ったねって褒めてほしくて、そして笑ってほしかった。そのために私は生きてきた。そうでなきゃ私に生きる意味なんてないって思ってた」
「フェイト・・・」
「でも今はただ、たとえ母さんに拒絶されても、認めて、褒めて、笑ってくれることが無くても、私は生きたい。ここで諦めちゃ、心を捨てちゃ、私はそれでこそ何も無い人形になっちゃうと思うから。私は私だって、アリシアじゃないけど母さんの娘だって胸を張りたい。それが、今の私が生きる目的、だと思う」
上手く言えないけど、それが今の私。あの子たちとの時間がそういう気持ちにさせてくれたような気がする。そう思うと涙が溢れてきて、「フェイト!」アルフが私を抱きしめてくれた。
「アルフにも酷いことしちゃったね。私、アルフの言うこと全然聴かなくて
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