暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic18悲劇の幕引き、未来への幕開け〜JudgemenT〜
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†††Sideルシリオン†††
随分と私の想定から逸脱してしまったが、やることは大して変わらない。グランフェリアとプレシアが手を組んでいたことには驚いたが、捜す手間が省けるというもの、かえって好都合。ま、フェイトを護るためにジュエルシードを奪われ、瀕死にまで追い込まれてしまったが。
(しかし記憶を失うのも久しぶりだな)
気が付けばはやての家だったことから、おそらくマリアが助けてくれたんだろう。血塗れの私を見て、はやては泣いた。死んでほしくない、自分の前から居なくならないで、と。その悲痛な想いと泣き顔に胸を痛めた私は、すぐに一気にダメージを治してはやてを安心させたいがためにコード・エイルを発動、グランフェリアに開けられた傷を治した。
そのエイルを発動したことで記憶を失ってしまった。どの契約先での記憶かは判らないが・・・。とにかくはやてをそれ以上泣かせたくない一心だった。それに、先の次元世界での記憶じゃないため、問題ない。
(フェイト・・・なのは・・・)
そしてなのはとフェイトの決闘。グランフェリアの洗脳を受け、感情を殺されたフェイト。2人の決闘に干渉するつもりは無かったが、洗脳術式だけは潰さなければならない。だから局に見つかる危険を冒してでもなのはと接触。なのはと“レイジングハート”に障壁破壊と精神操作解除の魔術を施した。結果、なのははフェイトに勝ち、洗脳を解除した。
(プレシア・・・!)
なのはに負けたフェイトを、もう用済みだとでも言うように始末しようとしたプレシア。彼女の雷撃が転送を終えるか否かのなのは達に迫り、私は、伏せろ、となのはに念話を送った。フェイトを護るかのように覆い被さったなのはを確認し、複製術式を発動して雷撃を防いだ。
そうしてなのは達は無事で転送を終え、その直後に雷撃は火炎の渦を突破した。決戦の舞台はこれより時の庭園。はやての家の方角へ体を向けて「ちょっと行ってくるよ」と告げる。
「待っていろプレシア。ジュエルシードは返してもらう。待っていろグランフェリア。今日、お前を救ってやる」
私は海鳴市より転移する。目指すは・・・・
†††Sideルシリオン⇒フェイト†††
私は母さんにとってただの道具だった。アリシアを蘇らせる為に必要な物を集めさせるだけの。母さんが求めていたのは、アリシアだけだった。母さんは私に微笑んでくれなかった、私のことなんか一度も見てはくれなかった。当然だ。私は、失敗作なんだから。それなのに。もう要らないって拒絶されても、私の存在を否定されても、私は・・・。
(母さんのことが好きだ・・・)
グランフェリアに私を洗脳させてまでジュエルシードを求めた母さん。完全に道具として扱われて、ハッキリ捨てられた今でも、そう思う。私が横になってるベッドの側に居
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