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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
第5話:救出作戦
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にフェイトが続く。
フェイトは横に並ぶと、ゲオルグに話しかける。

「いいの? 先に行っちゃって」

「いいんだよ。 ルッツ曹長がしっかりまとめてくれるからね」

「信頼してるんだね、ルッツ曹長のこと」

「もちろん」

ゲオルグはそう言うと時計を見て先を急ぐ。
急にペースを上げたゲオルグに歩調を合わせてフェイトも続いた。





30分後・・・
次元航行艦シャングリラの魔導師隊に所属する面々は、研究所の前に立っていた。
とはいえ、A分隊とB分隊はそれぞれに離れた別々の入り口の前にいる。
ゲオルグのB分隊の目の前にある荷物搬入用のゲートは大きな金属製の扉で
閉ざされていたが、その隙間から黒い煙が漏れ出ていた。

(これは・・・ひどいな)

ゲオルグはそのさまを見てゴクリとつばを飲み込む。

『隊長より各分隊。 突入開始』

ミュンツァーからの通信を介した命令に、ゲオルグは了解と返すと
分隊員たちの方を振り返る。
分隊員たちも、研究所内部から漏れ出る黒煙を見て身を固くしていた。

「聞いての通りです。 これから突入を開始しますが、突入ルートについては
 各自、確認していますね?」

ゲオルグの言葉に全員が頷く。

「では突入します。 内部は視界が悪いと予想されますので慎重に進みましょう。
 先頭は僕とハラオウン執務官が務めます。最後尾はルッツ曹長にお願いします」

「了解しました」

ゲオルグはルッツの返答に頷き返すと、目を閉じ一度深呼吸する。
再び目を開いたとき、ゲオルグの表情はさらにに鋭さを増していた。

「では、行きますよ」

そう言って踵を返す。
隣にはフェイトが立っている。
ゲオルグはフェイトと一瞬目を合わせると、荷物搬入用ゲートの巨大な扉に向かって
歩き始めた。そのあとにB分隊の面々が2列縦隊で続く。

扉の目の前に着くと、ゲオルグはその脇にあるパネルを開けて事前に聞いていた
パスコードを入力しようと手を伸ばす。
が・・・

(あれ、反応しない?)

ゲオルグがパネルに触れても何の変化もなかった。
怪訝に思ったゲオルグは何度か指で押してみるものの、やはり反応はない。

「どうしたの、ゲオルグ?」

「扉を開閉するための装置が壊れてる」

フェイトに尋ねられゲオルグが渋い表情で答える。

「じゃあ、壊すしかないね。 バルディッシュ」

《Yes sir》

フェイトは平然とそう言うと、ハーケンフォームのバルディッシュを構える。

「ちょっ、フェイトさん!」

少し待って・・・とゲオルグが制止しようとするものの、フェイトは止める間もなく
扉に向かってバルディッシュを振りおろした。
直後、巨大な扉
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