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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
第5話:救出作戦
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ありませんよ。 むしろ助かると思っています」

ゲオルグがそう言うと、フェイトはホッとしたように息を吐く。

「ならいいな。 他になければ終わりにしたいが構わんか?」

ミュンツァーは3人の顔を順番に見る。
全員が頷くのを見てミュンツァーは立ちあがった。

「では、30分後に転送装置の前に全員を集合させるように。以上だ」

その言葉を合図に3人は椅子から立ち上がった。
通路へと出るとゲオルグはフェイトに声をかける。

「フェイトさん。 これからB分隊のみんなに説明するけど、一緒に来てくれる?」

「うん、もちろん」

フェイトはゲオルグの言葉に神妙な表情で頷く。

「ん、どうした? 緊張してるのか?」

ヒルベルトがフェイトの肩に手を置いて声をかけると、フェイトは小さく頷く。

「私がシャングリラに来てから初めての実戦ですから」

「無理もないな。 が、ゲオルグはそう言う意味じゃフェイトよりも経験豊富だ。
 今回はコイツの指揮に従って動けば間違いはないだろうさ」

ヒルベルトはそう言ってフェイトの肩をポンと叩く。
フェイトは少し安心したのか、微笑を浮かべて頷いた。

3人で並んで通路をA・B両分隊の待機室に向かって歩く間、
それぞれがこれからの作戦について思いを巡らし、無言で歩く。

分隊の待機室の前に着くと、ヒルベルトが口を開いた。

「それじゃ、またあとでな」

ヒルベルトの言葉にゲオルグとフェイトの2人は小さく頷き、
A分隊の向かい側にあるB分隊の待機室へと入る。

「お帰りなさい、ってハラオウン執務官?」

「すいませんルッツ曹長。 時間がありませんので至急全員を集めてください。
 全員が集合したら説明します」

「了解しました」

ルッツはゲオルグに向かって頷くと、分隊員全員に招集をかける。
5分後には全員が待機室に集合し、ゲオルグとフェイトの前に整列していた。

「出撃です。 これより1時間ほど前に管理局の管理下にある研究所の一つで
 爆発事故が発生し、研究員が取り残されていることが判りました。
 これより僕たちは彼らの救出に向かいます」

ゲオルグの言葉で分隊員たちが少しざわつく。

「この後すぐに出なくてはいけませんから、細かい説明は省きますが、
 後で各自のデバイスに作戦図を送信しておきますので確認を。
 それと、本作戦ではハラオウン執務官がB分隊と同行します」

さらに最後の一言で分隊員たちは歓声をあげる。
ルッツの一喝でざわめきが収まるのを待ってゲオルグは先を続ける。

「10分以内に転送装置室に集合してください。 以上です」

ゲオルグは話を終えると、他の分隊員に先んじて待機室を出た。
ゲオルグのあと
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