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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
第5話:救出作戦
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ベルトの2人はミュンツァーに向かって頷くと、
適当な席に腰を下ろす。

「あとはハラオウンを呼んでいるから、来るまでもう少し待て」

ミュンツァーの言葉にゲオルグとヒルベルトは顔を見合わせる。

「フェイトさんを呼んでるってことは、犯罪の可能性があるってことですかね?」

「だろうな。 ま、隊長が話してくれるのを待とうや」

「ですね」

部屋のドアが開き、黒い執務官の制服を着たフェイトが入ってくると
ゲオルグの隣の席に座る。

「揃ったな。では話を始めるとするか」

ミュンツァーはそう言うと、会議テーブルの上にウィンドウを出現させた。

「今から1時間前のことだ。 管理局管理下のとある研究所で爆発事故が発生した。
 原因は今のところ不明だが、研究員らが多数取り残されていることが判明した。
 今回の我々の任務は取り残された研究員たちの救出だ。
 ここまでのところで何か質問は?」

「本来、レスキューは我々の任務ではないはずですが」

ヒルベルトが顎をさすりながら尋ねる。

「確かにヒルベルトの言うとおりだが、今回は研究所のある世界が無人世界でな。
 ゆえにレスキュー部隊も配備されていない。 それで近くにいた我々が
 急きょ救出任務を負うこととなった。これは本局上層部からの命によるものだ」
 
ミュンツァーの言葉にヒルベルトは納得したように頷く。

「他になければ具体的な作戦の話に移る」

会議テーブルの上にあるウィンドウに研究所の平面図が表示される。

「この研究所は山の斜面に掘られたトンネルの中にある。
 情報によれば、研究員たちが取り残されているのはこの地点。
 爆発による落盤と火災で身動きが取れなくなっているらしい」
 
ウィンドウの中の平面図にいくつかの光点が出現する。

「で、突入経路だがA分隊はメインゲートから、B分隊は第2ゲートから突入し
 このルートで研究員が取り残されているポイントへ向かう」

ミュンツァーの言葉に合わせるように、ウィンドウの中にある研究所の図面に
2本のラインが引かれる。
ゲオルグのB分隊の突入ルートは荷物搬入用の第2ゲートから研究員が
立ち往生しているポイントまでほぼ一直線となっていた。

「それと、A分隊には俺が、B分隊にはハラオウン執務官が同行する」

ミュンツァーがそう言うと、ゲオルグが手を上げる。

「ハラオウン執務官が同行されるのは犯罪の可能性を考えてのことですか?」

「それもある、可能性は極めて低いと思うがな。それよりも、ハラオウン執務官の
 戦闘能力は今回の作戦でも役に立つと考えてのことだ。不服か?」

ミュンツァーの言葉を聞いたフェイトがゲオルグの方を見る。

「いえ、不服では
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