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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
第5話:救出作戦
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グの動きに戸惑いつつもバルディッシュを振りかぶり、
振りおろさんと構える。
一方ゲオルグは、みるみる近づいてくるフェイトの動きをただ見つめていた。

(さあ、フェイトさん。どうくる・・・)

攻撃レンジが近づきフェイトの腕がピクリと動く。

(きたっ!)

そして、フェイトの腰が回転を始め、バルディッシュの先端にある黄色に輝く
刃がゲオルグへと向かう。
ゲオルグは刃から目をそらすことなく、その動きを予測し、回避するべく
身をよじる。
わずかにゲオルグのプロテクションとバルディッシュの刃が接触し、
バチっという音を立てるが、突き破るには至らない。

「レーベン!」

《はいっ!》

フェイトの攻撃を避けきったゲオルグは、フェイトの背後に回ると
身体を回転させてフェイトの方へ向き直りながら、空中で急ブレーキをかける。
そして、フェイトの背中に向かってレーベンを振りおろした。

しかし・・・。

「ぐっ・・・くそっ」

ゲオルグは小さくそうつぶやき歯噛みする。
ゲオルグが渾身の力で振りぬいた一撃は、バルディッシュによって阻まれ
フェイトのもとへ届くことなくその勢いを失った。

ゲオルグが腕をたたんでレーベンを引き寄せると同時に
フェイトの腕が動き、バルディッシュがゲオルグに迫る。
ゲオルグが気を失う前に見た光景は、眼前に迫る黄金色の刃だった。





「ゲオルグ、大丈夫?」

「う・・・」

フェイトの声で目を覚ましたゲオルグは、小さくうめき声を上げて身を起した。
そこは医務室のベッドの上で、フェイトはベッドの脇に置かれた椅子に座っていた。

「あら、もう起きたのね。 平気かしら?」

奥から出てきた医務官の女性に尋ねられ、ゲオルグは頷く。

「大丈夫ですよ。身体ダメージはないはずですし」

「そうね。でも、気絶するほどの魔力ダメージはリンカーコアにダメージを
 与えることもあるんだから、気をつけなさい」

「そうします」

ゲオルグはそう言ってベッドから降りると、医務官に向かって頭を下げた。

「ゲオルグ。本当に大丈夫? もう少し休んでた方が・・・」

医務室を出たところで、後から追いかけてきたフェイトがゲオルグに話しかけた。

「大丈夫だよ。 それよりごめん、迷惑かけて」

「ううん。 私もついムキになっちゃって・・・ごめんね」

「いいって。本気で戦ってくれた方が僕にとってもいい訓練になるし。
 またやろうよ」

「いいの?」

「もちろん!」

「うん。じゃあ、またやろうね」

話しながら通路を歩いてきた2人は、B分隊の待機室の前までやってきた。

「じゃあ、ここで」

「うん。またね、ゲオル
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