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俺様はフリードリヒ大帝
第二話 「フェザーン制圧」
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悟られないために訓練と偽り通常航路からは大きく離れて地球およびフェザーン星系に派遣されたのである。この作戦では訓練と偽る必要があった為にロイエンタール、ミッターマイヤー、ワーレン等のちに名将となる士官達が多く参加していた。これもフリードリヒ4世の目論見である。後に名将として名を残す士官たちに手柄を建てさせる機会を与えたのである。』

フェザーン回廊 ミュッケンベルガー元帥
 陛下から最初にこの作戦計画を立案された時は驚きを隠せなかった。今から思えば皇太子就任前までのフリードリヒ4世陛下は明らかに御自分を隠しておられた。 帝位にはまるで御興味がない態度を貫かれ放蕩の限りを尽くしていた。謀略の人か。
 フェザーン回廊に突入して1時間が立つ。通信妨害をしているからフェザーンは孤立している。フェザーンから帝国領に向けた船舶はそれなりの数がある。この艦隊だけで全ての船舶を拿捕できない。フェザーン回廊の帝国側出口の宙域を一個艦隊を使って厳重な哨戒網を敷いて封鎖してある。何重にも及ぶ封鎖網だ。突破は難しいだろう。
 今回の作戦では一気に制圧して同盟領侵攻の意志なしと宣言せねばならない。ここで同盟軍と交戦はできない。通信妨害をすると敵は通信できなくなるがこちらも一切の情報を絶たれる。ひたすら耐えて時間がすぎるのを待つしか無い。

「閣下、前方より船団が接近中です。民間の輸送船団のようですが拿捕致しますか?」

「かまうな。無線封鎖中であるからフェザーンに報告される心配はない。フェザーン回廊の帝国側出口に待機している艦隊が拿捕する。」

「は。」

フェザーン星系 宇宙港管制局
「主任。出発した全ての船舶と連絡がとれません。どうも宙間ノイズが多すぎるようにみえますが」

「太陽活動の影響だろう。気にするな。フェザーンを帝国艦隊を制圧するなんてことが.................念のため自治領主府に報告しておけ。」

フェザーン 自治領主府 アドリアン・ルビンスキー
 管制局から船舶と連絡が取れないという報告を受けた。いやな予感がする。恐らく帝国軍による無線封鎖だ。皇帝がフェザーンを直接占領するとは全く予想していなかった。フェザーンも地球教も独自の武力は持たない。だから帝国なり同盟が軍事行動を起こすまえに阻止しなければならない。帝国軍が襲来した以上は何をしても無理だな。同盟に亡命するか。それしかない。

地球圏 ウィリバリト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ大将

皇帝陛下の勅命で地球討伐を命じられた。この任務は簡単だ。地球圏を封鎖しておいてあとはゆるりと攻め立てればよい。少し時間が掛かるのが難点だがやむをえんだろう。宗教の影響は銀河連邦時代にすでに廃れている。完全にではないが。宗教の目的は良い人間を作ることだから必要かもしれん。ど
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