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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick-03_だから 今は私に甘えなさい
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「はい」「はい♪」

こうして、僕たちは学園都市に行くことになった。


・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・

・・




だがいきなり僕はつまづいた。

うん、僕って人生の転機が不幸になる体質みたい。

不幸だ〜〜〜! と言っていこう。

なんと、僕の能力のレベルが0だった。

つまり僕は無能力者。

能力検査の結果を、今は検査場近くのファミレスで教授に報告している。

「うむ、統計的に見て学業が元々優秀な生徒であればレベル1からの場合が
 多いのだがな。

 でも気にすることはない。全体的にみるとレベル0の生徒も多いよ」

「すみません、教授。施設への援助の話、なかったことにしてください。
 教授からのお誘いは嬉しいですが、僕はレベルが上がりそうにないです」

そう言って僕は先程貰った能力測定の結果を渡した。

能力開発を受けた生徒であれば、レベル0であっても絶対に検出されるはずの
AIM拡散力場っていうのが、僕には全くない。

「偶然聞こえたんですけど、AIM拡散力場が一切検出されなかったことは
 今までにないみたいです。絶対に出るはずのAIM拡散力場、出ないことは
 これからも出ないと測定していた人たちは漏らしていましたよ」

能力者として教授に協力するために来たのに、これだと全くの役立たずだ。
その状況で孤児院への援助をお願いするほどの根性は僕にはない。

「なら信乃くん。私の研究を手伝ってくれ」

「無能力者に何を手伝えるんですか?」

「そんな悲観的に言わないでくれ。“学力だけ”を見ると、君より優秀な学生は
 今までに何人も見てきた。私が君を誘うと決めた理由は君の書いた設計図にある」

「設計図? ・・・・まさか見たんですか!?」

「すまない。初めて君に会った日、会う前に君の部屋を見せてもらった。
 どんな勉強方法をしているのか気になってね。それでノートに書かれていた
 設計図を見た」

教授が言っている設計図とは、A・T(エア・トレック)の設計図だ。

夢で前世の記憶が完全に見れるようになった僕は、空気を掴む特訓と共に
A・Tを作るために設計図を書いた。

この時代にはA・TのAの字も存在しない(ってのはあくまで比喩)。
もしA・Tを使いたければ自分で作るしかないのだ。

僕の前世は、A・Tのデータベースみたいなものにもアクセス出来た。
その中でA・Tを整備製造する閃律の道(リィーン・ロード)の情報もあった。

だからA・Tの設計図を直接識っている。
だけど、それを活かす知識が無いので、まずは学校の勉強をって感じで頑張っていた。

それでも早くA・Tを作りたいと
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