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銀色の魔法少女
第十五話 暗雲
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それより昨日大きな犬を拾ったのよ」

「犬?」

「そう犬、なんか大きくて、頭に綺麗な宝石がついてるの」

 ? なんかどこかで見たような……、と言うか私、明らかに知ってる?

「それで、赤い毛並みで、すっごくふわふわなの」

 検索終了、多分、あの犬だ。

「二人共、今日よかったらうちに来ない?」

「……うん、行く」「行くよー」



「………………(ぷい)」

 こちらを見るなり、すぐにどこかを向く犬。

 うん、やっぱりあんたか。

 しかし、変装の効果もあってか私には分かっても、犬は私がわからないようだ。

 ……仕方ない。今はグリムゲルデも使えないから、念話で聞き出すか。



side アルフ

 今日、アリサが友達を連れてきた。

 しかし、その中にあの白い奴はいなかった。

 管理局にこのことを伝えられないなら、あいつを止められない。

 いや、管理局でもあいつを止められるかどうか……。

 そう思った時だった。

『ほう、なかなか異な所におるな、使い魔よ』

『あんた! 一体どこから……?」

 何回も、私たちをの邪魔をした黒い奴。

 どこからか、そいつが念話で話しかけてきた。

『なあに、暇つぶしがてら散歩などをしていたら、主を見つけただけじゃよ、けどどうした、ずいぶんと酷い有様じゃが……』

 あいつじゃなかったのは驚いたけど、この際なんでもいい!

『なあ、頼める筋合いじゃないのは分かっているけど、頼む! フェイトを助けてくれないか!』

『了解した』

『…………は!?』

 思わぬ即答に、私のほうが面をくらう。

『? どうした、 助けて欲しいのじゃろう』

『いや、そうだけど、少しは疑わないのかい?』

『なぁに、主の様子を見ればただ事じゃないのはわかる、……それに、目の前にいる者を助けないという選択肢は、我にはない』

『…………よくわからないけど、恩にきるよ』

 とりあえず、これで管理局に話が行けば、フェイトは――。

『まあ、我一人で何ができるか分からぬが、なんとかなるじゃろう』

『え! あんた、管理局のやつじゃないのかい!?』

『? ふむ、なのはは管理局に協力しているようじゃが、我はそんな気はない、むしろ、奴らに目をつけられると困る部類の者じゃ』

 しまった! いつもフェイトの邪魔をしてくるから、てっきり管理局側だと思っていたのに……、いや、でもこいつから白いやつに話がいけばあるいは……。

『なあ、どうにかして、あの、確か高町なのはに連絡は取れないのかい?』

『……多少強引な方法にはなるが、取れないことはない』

『なら、頼む! 私も協力す
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