第十五話 暗雲
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
それより昨日大きな犬を拾ったのよ」
「犬?」
「そう犬、なんか大きくて、頭に綺麗な宝石がついてるの」
? なんかどこかで見たような……、と言うか私、明らかに知ってる?
「それで、赤い毛並みで、すっごくふわふわなの」
検索終了、多分、あの犬だ。
「二人共、今日よかったらうちに来ない?」
「……うん、行く」「行くよー」
「………………(ぷい)」
こちらを見るなり、すぐにどこかを向く犬。
うん、やっぱりあんたか。
しかし、変装の効果もあってか私には分かっても、犬は私がわからないようだ。
……仕方ない。今はグリムゲルデも使えないから、念話で聞き出すか。
side アルフ
今日、アリサが友達を連れてきた。
しかし、その中にあの白い奴はいなかった。
管理局にこのことを伝えられないなら、あいつを止められない。
いや、管理局でもあいつを止められるかどうか……。
そう思った時だった。
『ほう、なかなか異な所におるな、使い魔よ』
『あんた! 一体どこから……?」
何回も、私たちをの邪魔をした黒い奴。
どこからか、そいつが念話で話しかけてきた。
『なあに、暇つぶしがてら散歩などをしていたら、主を見つけただけじゃよ、けどどうした、ずいぶんと酷い有様じゃが……』
あいつじゃなかったのは驚いたけど、この際なんでもいい!
『なあ、頼める筋合いじゃないのは分かっているけど、頼む! フェイトを助けてくれないか!』
『了解した』
『…………は!?』
思わぬ即答に、私のほうが面をくらう。
『? どうした、 助けて欲しいのじゃろう』
『いや、そうだけど、少しは疑わないのかい?』
『なぁに、主の様子を見ればただ事じゃないのはわかる、……それに、目の前にいる者を助けないという選択肢は、我にはない』
『…………よくわからないけど、恩にきるよ』
とりあえず、これで管理局に話が行けば、フェイトは――。
『まあ、我一人で何ができるか分からぬが、なんとかなるじゃろう』
『え! あんた、管理局のやつじゃないのかい!?』
『? ふむ、なのはは管理局に協力しているようじゃが、我はそんな気はない、むしろ、奴らに目をつけられると困る部類の者じゃ』
しまった! いつもフェイトの邪魔をしてくるから、てっきり管理局側だと思っていたのに……、いや、でもこいつから白いやつに話がいけばあるいは……。
『なあ、どうにかして、あの、確か高町なのはに連絡は取れないのかい?』
『……多少強引な方法にはなるが、取れないことはない』
『なら、頼む! 私も協力す
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ