キャリバー編
百二十四話 パーティメンバー!
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アカ持ちだったなんてな……」
「はい。領民としてのプレイスタイルをしてみようと思い作ったのが、ホムラのアカウントです。此方のヒョウセツは、個人的なプレイを楽しもう作ったアカウントで、作ったのは、ヒョウセツの方が先なんですよ」
「へぇ……じゃあ、そっちのアカの方が強い?」
期待したように聞いたキリトに、ヒョウセツは微笑みながら返した。
「勿論戦闘の方式は違います、ホムラは準戦闘型ですから、火力だけならあちらの方が上かと。ですが今回は支援を重視して欲しいと言う事でしたので。支援ならば、パーティを組むことを想定しているヒョウセツの方が向いて居ます。お役には立てると思いますよ」
「おぉ、頼もしいな」
「だろ?俺の目に狂いなし!ってな」
はっはっは。と笑うリョウをヒョウセツは少々呆れ気味に見る、と、完全に蚊帳の外だった四人のメンバーの内、リズが少々焦ったような様子で聞いた。
「ちょ、ちょっと待った!」
「ん?」
「つまり結局、アンタ達四人はどう言う関係なわけ!?」
「あ、そりゃそうだな」
二人の驚く顔を見るのが楽しく、肝心な事を説明し忘れていたこの駄目男である。
────
「つまり……前にリョウさんとデュエルして、それ以来ライバル……ってことですか?」
「ま、そんなとこだな」
事情説明が終わり、そう聞いたシリカに、リョウがうむ。と頷いた。と同時に……突然、シリカの後ろではぅぅぅ……。と言う溜息が響く。
「サチ、大丈夫?」
「え?う、うん。大丈夫だよ」
アイリの心配する声に、サチがコクン。と頷いて椅子に座りこむ。と言うのも、見知らぬ女性が涼と親しげに話しているのを事情も分からず見ていた美幸は、正直なところ突き先程までがちがちだったのだ。
そんな一気に緊張の抜けた顔をするサチを見てリョウはと言うと……
「おいおい、初対面の相手ったっていい加減緊張しすぎだぞお前」
こんな的外れな事を言っていた。
────
「あ、そうですパパ!」
さて、話がひと段落つくと、不意にユイが大きな声を出した。
何事かと全員がキリトの頭の上に座るユイを見る。
「買い物がてらに、実は情報収集をしてきたのですが、現時点で、世界樹の根元に有るダンジョンに到達できたパーティは、未だ存在しないようです」
「そうなのか……?あれ?でもそれなら、何でエクスキャリバーのある場所が分かったんだろう?」
「?しらないの?エクスキャリバー取りに行くって言うからてっきり世界樹の根元で受けるってクエストに参加するんだと思ってたんだけど」
そう言ったのはアイリだ。コテンっと首を傾げて、不思議そうにキリトやリョウを見ている。
「アイリ、何か知ってるの?」
リズが聞くと、アイリはコクリと頷いた。
「うん。今ね、世界樹の根元
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