キャリバー編
百二十四話 パーティメンバー!
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たなお前ら、あ、リズに武器預けて来いよ、今整備時間なんだわ」
ニヤリと笑って言ったリョウに、黒髪のケットシーはあきれ顔だ。
「整備時間って……このメンバー分全部しの……じゃなくて、リズ一人でやるの?」
聞くと、リズは苦笑気味ながら、何でもない。と言ったように手を振ってこたえた。
「心配しなくても大ジョーブですよ〜。もう慣れてるし、まぁ今回はちょっと多いけど……ほら!アイリもシノンにくっついてないで武器出す出す!アウィンはクローだっけ?」
「えぇ。お願いね」
良いながら微笑んでアウィンと呼ばれた少女……GGOでは闇風と名乗っていた彼女はアイテムストレージから、手鋼と一体になったタイプの、三本の長い金属性のかぎ爪が付いた武器をリズに手渡す。
シノンにくっついてすりすりしていたシルフの少女……アイリは、「はーい」と満足したように身体を離すと、腰に付けていた長刀と、アイテムストレージから取り出した、小太刀二本をリズに手渡す。ちなみにシノンは疲れたようにぜーぜーやっているのを、アウィンがお疲れ。と背中を叩いて居る。
まぁ最早言うまでもあるまいが、闇風とアイリもまた、シノンと同じく此方ににやって来ていた。条件としてはシノンと同じ。GGOにはデータを残したまま、新たなアカウントでリスタートである。ただし、彼女達の場合はSAO時代のデータをもとにしているので通常の新規プレイヤーよりステータス自体は高い。ただし、容姿だけは此方のオリジナルである。彼女達の場合、余りリアばれはしたくないらしい。ま、彼女達も女子なのだ。当然の対応と言えよう。
というか寧ろリョウとしては何時ものメンバーが不注意過ぎやしないかとも思っているのだが……
と、そうこうしていると、再び店の扉が開き、今度も見慣れた顔が三人、中に入ってきた。
「たっだいまー!」
「お待たせー」
「ただいま」
入ってきたのはリーファ、アスナ、サチ。買い物に出ていた女子三人だ。どうやらストレージに入れずにアイテムを持ってきたらしく、三人は持っていたバスケットをテーブルの上に置くと次から次へと色とりどりの小瓶や木の実を取り出す。
「あ、リズ、これ砥石。スペクターさんサービスしてくれたよ〜」
「あ、ありがと。えっと……これ、代金ね!」
「はい、確かに」
微笑みながら、アスナがリズから砥石の代金を受け取る。
そうそう、ALO時に御世話になったスペクターは、商売も上手く行ったらしく、今ではユグドラシルシティの中央市場ど真ん中に店を構える大商人プレイヤーだ。いつの間にかリズと仲が良くなったらしく、ちょくちょく取引をしている姿を見かける。
「あ、リョウ兄ちゃん、これ言われてたポーションね〜」
「おう。Thanks.」
言いながらリーファに手渡された緑色の
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