キャリバー編
百二十四話 パーティメンバー!
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、シノンに驚き半分、引き半分と言った様子で言った。以前はオカッパだった黄緑色の髪は今は少しさらっとしたショートヘアになっている、切りそろえも無くなり、それでいて人の良さそうな(半分泣きそうにも見える)顔がそのままなので、顔を見ると中々に好青年っぽい。
さらっと返したシノンに最早何も言えないと言うように、苦笑とも引きつり笑いとも取れぬ表情を浮かべると、少年は手に持っていたマグカップを一口飲んで言った。
「なんか僕、ホントに此処にいて良いのか疑問に……無茶苦茶な人しかいない気が……」
「おいおいレコン!俺ぁ普通だぜ!!?少なくともこいつ等ほど“バグ”じゃねぇや」
「「どう言う意味だコラ!」」
苦笑気味の少年……ALOの世界樹攻略をキリトやリョウと共に行った、レコンが言った言葉に、横からクラインが組みつきつつ言って、そこにリョウとキリトが突っ込む。やたらと仲が良いのでシノンは目をパチクリと瞬いている。
ALO事件以降、リョウ、キリトと時々クラインの三人と、レコンは実はかなりの量のクエストを共にこなしていた。
物理アタッカー二人(or三人)だけだと基本どうしてもバランス悪いので、複数属性の攻撃魔法を持つレコンは非常にバランスよく行ける要因だと言うのもあるし、男だけで気兼ねなくダンジョンを進みたいと言うのもある。
ちなみに、現在レコンはソロプレイヤーとして自己強化にまい進しているらしい。
世界樹攻略戦の折、自爆魔法の根性に目を付けたシルフ領主サクヤに目を付けられ、領主館のスタッフにとスカウトされたらしいが、それを丁重に断っての現在だと言うから、中々の物だと言えるだろう。
プレイスタイルとしてはダガーによるソードスキルとサポート、攻撃系の魔法を主体としたリーファよりも魔法寄りの魔法剣士だ。
さて、そんな風にじゃれていると店の扉が開き、外から二人の少女が入ってきた。
「こーんにーちわー!!」
「おじゃまするわよ」
一人はシルフ、背丈はリーファより低いが、そのリーファと同じくらいの胸部の大きさを誇る。腰は補足、所謂ボンっ、キュッ、ボンっである。
一般的言うならスレンダーと言う奴か、髪は金色のセミロングで、快活な声も相まって、エメラルドグリーンの瞳が眩しい輝きを放っていた。
もう一人は黒い髪に、シノンと同じくシャープなシルエットの耳と、細めの尻尾。瞳が売る毒、少しきつい性格に見えるのは、リョウの個人的印象の為か、あるいは、と言った所だ。
「って、何してんのアンタ達」
「あ、シノンだー、昨日ぶり〜」
「わっ、ちょ、アイリ、離れなさいよ……」
入ってきた途端に、何やらギャーギャーやっている男たちにケットシーの少女は呆れ、シルフの少女はシノンにじゃれに行く。と、リョウが二人に気が付き片手を上げた。
「よぉ、遅かっ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ