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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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のに前向きのようですし、イレブン少将が軍に復帰するのはまず間違いないでしょう。そうなると軍がイレブン少将の横に立たせようとするのは、彼のデータ収集を兼ねた身体面のサポート役の専門医のはず……。幸い私は軍医ですけど、確実に専門医になるためには御父様と御爺様に根回ししてくれるように頼まないと……」

 携帯端末にスケジュールを入力しながら何かを考えているファムは、ソルダとフィーユが今まで見たことがないくらい真剣な表情をしていた。

「る、ルナール少尉? 一体何をしているんだ?」

「何って、決まっているでしょう? イレブン少将が軍に復帰した後、彼のサポート役になるための計画を立てているんですよ」

 携帯端末から目を離すことなくソルダに答えるファム。だが彼女の答えがあまりにも予想外だったソルダとフィーユの二人は一瞬、今聞いた言葉の意味を理解出来なかった。

「……イレブン少将のサポート役になる? ファムさんが?」

「ルナール少尉、貴官は本気で言っているのか? イレブン少将は記憶を失っているが、それでも我が国の英雄なのだぞ?」

「当然本気です」

 そこでようやく携帯端末から目を離したファムはソルダとフィーユを見るが、この時のファムの目は狩人のように冷たく、口元には肉食獣のような獰猛な笑みが浮かんでいた。

「ようやく見つけた私好みの上物のイケメンさん………絶対逃がさねぇ」

((うわぁ……))

 これ以上なく黒い笑みを見せるファムにソルダとフィーユは思わず引いた後、この会話をコロネル大佐に報告すべきか否か、しばらく悩むことになった。
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