第二部
第一章 〜暗雲〜
九十五 〜猛将たち〜
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も少し休むが良い。これ以上の無理は許さぬぞ?」
「……は」
……む?
これは……殺気?
「……こ、この……死ねっ!」
倒した兵の一人が、弓を構えているのが目に入った。
「いかん!」
急いで月を突き飛ばす。
間一髪、間に合ったようだ。
「ぐっ!」
肩に、鋭い痛みが走る。
「お、お父様!」
「歳三殿!」
「ちょ、ちょっと。歳三?」
「……大事ない」
立ち上がり、矢を放った者を睨み据える。
「ひっ!」
「許さぬ……」
いかぬ、目が霞む。
これしきの傷で、なんたる事だ。
……と。
「ギャッ!」
短い叫び声と共に、敵兵の首が、胴を離れた。
薄れ行く意識の中、確かに私は見た。
……ふっ、戻った……か。
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