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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第7話 退学宣告? 翔の決意の炎
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なの? 学園は本気で貴方たちを退学させようと強敵を呼んでくるはずよ。それも、プロリーグに出場している兵を。そんな相手にたった1人で立ち向かうのは、無謀にも程が有るわ」

呆れから立ち直った明日香は鋭い眼差しで2人を見る。

その視線から、冗談ではない本気だという思いが伝わってくる。

しかし、そんな本気の眼差しの明日香を2人は笑い飛ばした。

「いいじゃないか。俺たちにとっては、良いハンデだ」

不敵な笑みを浮かべ、直哉は面白そうだと笑った。

「誰と“殺れる”のか楽しみだよ」

雪鷹は獲物を狙う狩人の様な瞳を浮かべ、捕食するのを待っているように舌舐めずりをした。

そんな雪鷹に翔は字が違うと呟いた。

もう明日香は何も言わない。

完全に呆れ果てて空いた口が塞がらない状態だった。

「よし! そうと決まれば、翔! デュエルだ!」

呆れる明日香を余所に、十代が突拍子もなく言いだした。

「な、なんでそうなるんスか!?」

突然の十代の言葉に翔は驚愕して意見した。

「お互いのデッキを知るには、デュエルするのが手っ取り早いんだよ!」

そう言う十代に、直哉は心の中ではそれは違うと否定した。

まぁ、互いのデッキを知るに一番手っ取り早い方法は、デッキを公開する事だ。

駄々を捏ねている翔に構わず、十代は翔の腕を掴み、デュエルだと叫びながら外へと駆けだして行った。

十代の提案に翔は無茶苦茶だと嘆きながら、十代に連れられ食堂を出て行った。

十代が出て行き、一瞬食堂に沈黙が流れる。

しかし、呆れていた明日香が正気に戻り、出て行った十代たちを待ちなさいと叫びながら追って行った。

再び食堂に沈黙が漂い出した。

「フゥ、じゃ、俺たちも行きますか」

沈黙を破った直哉が椅子から立ち上がりそう言った。

「十代さんと翔君のデュエルを見に行くんですか?」

直哉の行くという言葉に、理子はそう訊ねた。

この状況下で直哉の真意はそれが妥当だろう。

しかし、直哉は首を左右に振ってそれを否定した。

「いや、少し2人に話さなきゃならない事が有ってね」

先程とは違う直哉の真剣な眼差しに理子とアヤメはただならぬ予感を感じた。






「え!? 襲われた!?」

人気のない火山の麓にある滝で理子が叫ぶ。

人に聞かれては不味いと直哉が話す場所をここに移したのだ。

直哉は2人にあの夜の廃校で起きた事を話した。

原作の歴史にない事態が実際に起きてしまった事に、2人も焦りを隠しきれないでいた。

「俺たちを襲った修道士は、自ら刺客と名乗った。という事は、また別の刺客が俺たちの前に現れるかもしれない。勿論、奴らが行うのは闇の
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