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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第7話 退学宣告? 翔の決意の炎
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的に殴るタイプ」
雪鷹はベルトのホルスターから1枚のカードを取り出し、明日香たちに見せた。
そのカードには、純白の姿に紅の翼を持つ異色の天使が描かれていた。
しかし、雪鷹の説明を聞いて、さらに明日香の疑問は深まった。
「? 同じように思えるけど」
疑問符を浮かべ首を傾げる明日香たちの姿に、雪鷹はププっと笑いを零した。
そんな失礼な態度に明日香の眉間に皺が寄る。
眉を顰める明日香の表情を見て、雪鷹はケラケラと乾いた笑い声を上げた。
またしても失礼な態度をとった雪鷹に明日香の表情が更に険しいものになって行った。
そして、笑いが収まって来た雪鷹は、閉じた瞼を開けて明日香をその瞳に捉える。
その何もかも見透かしたような澄みきった漆黒の瞳に、明日香たちがたじろぐ。
そして、雪鷹は口元に笑みを浮かべ、明日香に言った。
「まだまだ勉強不足だな」
「な!?」
突然の言葉に明日香は面食らってしまった。
そんな明日香を無視して、雪鷹は言葉を続けた。
「クリスティアの効果は、このカードがフィールド上に存在する限り、互いのプレイヤーは特殊召喚する事が出来ない」
雪鷹がそこまで言うと、明日香の頭にスパークが走った。
そしてハッと顔を上げ、雪鷹の顔を目視した。
その視線に雪鷹の口がニヤリと歪む。
「そう、察しの通りだよ。クリスティアがいれば、ヴァルハラでの特殊召喚、アテナの効果、上級天使の特殊召喚がすべて消える。つまり、特殊召喚が必須な直哉の天使デッキと俺のデッキじゃ、相性が悪いんだ」
お解り、と言いたげな視線を明日香に投げかけ、説明をし終えた雪鷹はそっぽを向いてしまった。
雪鷹のその視線にアカデミアの優等生としてのプライドが反発しようとするのを明日香は必死に抑えた。
「それじゃ、新しくデッキを作ったら?」
少し棘を含んだ言葉を明日香は雪鷹に言い放つ。
しかし、そんな安い挑発に雪鷹は見向きもせず、ただ一言無理と言った。
「何故?」
先程の饒舌っぷりから、再び何かしらの理由が語られるだろうと明日香は身構える。
「面倒だから」
「え?」
拍子抜けだ。
雪鷹の言葉に、明日香は素っ頓狂な声を上げて目を見開いた。
傍から見ていた十代たちも目をパチクリさせていた。
聞き間違いかと、明日香は視線を直哉に向けて、視線だけで訊ねる。
しかし、結果は変わらない。
視線を向けられた直哉は、聞き間違いではないと首を横に振った。
面倒というなんとも呆れた返答に、明日香は身構えて損したと項垂れた。
「だから、タッグは十代と翔だけで、俺と直哉はそれぞれシングルで試合を行うよ」
「でも、大丈夫
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