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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第7話 退学宣告? 翔の決意の炎
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称を聞いた瞬間、身体が硬直してしまったように固まってしまった。

あの時見た事が完全にトラウマになってしまっているようだ。

『・・・・分かりました。その提案を呑みましょう・・・・』

暫くすると、査問委員会は雪鷹の提案を呑んだ。

その言葉にリーダーの女が驚愕し目を見開かテレビを見た。

俺たちの処遇に不服なのだろう。

意見を言おうとしたリーダーだが、喉まで来ていた言葉を無理やり腹の底へと押し戻した。

何故なら、テレビに映っている査問委員会の面々の目尻に、薄らと涙が浮かんでいたからだ。

中には苦悶の声を上げている者もいた。

自分の知らない査問委員会の姿を目の当たりにして、呆れや失望の感情が言葉をかき消したのだろう。

不意に雪鷹の方に視線を向けると、雪鷹はニヤっと口元を歪め勝利の余韻に浸っていた。。

ゾッ。

その表情を見て俺の背を悪寒が走り抜けた。

「ありがとうございました♪」

校長に向き直り、律儀に頭を下げ雪鷹は意気揚々と校長室を出て行ってしまった。

校長室に居る全員は、雪鷹が出て行った入り口を茫然と見つめていた。

ハッと我に返った俺は、校長に頭を下げてから急いで雪鷹の後を追いかけた。

最後に見た査問委員会の顔色は、崖っぷちという言葉がピッタリ当てはまるような表情を浮かべ、天を仰いでいた。

side out


side 三人称

雪鷹という名の災厄が去り、それを追って直哉、十代、翔の3人が退室して、校長室は安堵の空気に包まれた。

「ハァ、本当に末恐ろしい子だ」

雪鷹が出て行った入り口を見つめ、校長は苦笑いを浮かべ、自身の頭を撫でた。

「鮫島校長。まるで相原雪鷹の性格を知っていたような口振りですね」

入り口を見つめる校長にリーダーが訊ねる。

自然と視線が校長に集まって行く。

「私も全てを知っている訳ではありませんが、大まかな事は聞いています」

「それは誰から聞いたのですか?」

リーダーの視線が鋭くなる。

その視線に校長はやれやれと言うような溜息をついた。

「オーナーからです」

その言葉に全員が驚愕した。

この学園の創始者であり、倫理委員会、査問委員会の雇い主。

雪鷹はオーナーと顔見知り。

もしかすれば、オーナーの友人かもしれない。

自分たちは、そんなオーナーと関わりを持つ雪鷹を退学にしようとした。

この件に関しては、直哉の言う通り両委員会に落ち度がある。

その事を2人がオーナーに報告したら・・・・・・。

考えるだけでおぞましい。

倫理委員会のリーダーと査問委員会の背を寒気が走り抜けた。

「で、で、校長は、オーナーからなんと聞かされた
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