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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第7話 退学宣告? 翔の決意の炎
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疑によって退学と処す!!」

テレビの隣に立つリーダーが叫ぶように宣告する。

そんなことより、校長室にはまだ雪鷹が来ていない。

雪鷹がこの場に居ないのに、倫理委員会のリーダーだけがこの場に居ると言う事は、どうやら部下たちを放って来たらしい。

冷やかな眼差しをリーダーに向けていると、視線に気付いたリーダーがこちらを向いた。

視線が合うなり幽霊でも見るような表情を浮かべ視線を逸らされた。

失礼なやつだ。

それよりも、雪鷹の事が心配でしかたない。

主に雪鷹自身ではなく、雪鷹を連行しに行った隊員たちの方が。

そんな事を思いながら、俺は現状況を覆すために口を開いた。

「ちょっと待ってください」

静かに手を上げた俺に全員の視線が集中する。

「幾らなんでも調査が早すぎませんか? 確かに俺たちは廃寮に入りました。でもそれはたった数時間前の事です。正確な時間に直しても最低2時間です。そんな短い時間の間に廃寮への侵入発覚とその犯人の摘出、幾らなんでも速すぎます。まるで最初から知っていた様に・・・・」

そう言って俺はチラッとクロノスの方に視線を送った。

俺の視線にクロノスはギクッと擬音を口に出しそわそわし出した。

そんな態度じゃ直ぐにバレるだろうと俺は心の中で呟いた。

「そ、それは、匿名の通報があったのだ」

明らかに挙動がおかしいリーダーの女が目を逸らしたまま答える。

「仮にもこの学園を守っている倫理委員会とも在ろう方々が、そんな嘘か真かも曖昧な情報を信じたんですか? ふざけないでください。そんな不確定情報にまともに取り合わないでください。貴女達は、真実に基づき行動する者です。それが何処の誰かも分からない奴からの不確定の通報を何の疑いも無く信じるなんて・・・・どうかしていますよ」

俺は少々殺気を流しながら倫理委員会とクロノスを睨みつけた。

俺の眼光にクロノスは額に大量の汗を浮かべ、鮫島校長は生唾を飲む。

テレビに映る査問委員会も同様に生唾を飲み、リーダーの女は顔面蒼白で一歩後退さった。

「まぁ、俺たちも廃寮に入ったことは事実ですし、罰はちゃんと受けます。しかし、いきなり退学って言うのは納得できません」

その言葉に遂に我慢の限界が来た査問委員会が怒鳴り散らしてきた。

『う、うるさい!! これは決定事項だ! それに貴様は隊員たちに暴行を働いた容疑も加わりどんな理由を並べようが退学は免れぬ!!』

映像の中から唾を飛ばしながら怒鳴ってくる。

リーダーの女もそうだそうだと賛同の声を上げる。

隣で十代と翔が心配そうに俺の事を見つめてくる。

そんな時。

「俺の親友を退学?」

『ッ!?』

全員の背に悪寒が走った。

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