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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第7話 退学宣告? 翔の決意の炎
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に俺の嫌悪感がさらに増し、遂に俺の中で何かが弾けた。

「グァ!!」

鈍い音と男の悲鳴が廊下に木霊する。

俺の右腕を掴んでいた隊員の男が、俺の裏拳を顔面にまともに食らい苦悶の声を上げながら廊下に倒れ込んだ。

左の隊員も同じように、裏拳を食らい廊下に蹲り悶え苦しんでいた。

「ッ! 貴様!!」

突然の出来事に呆気にとられていたリーダーが我に返り、憤怒の形相を浮かべ俺の事を睨みつけてきた。

他の隊員たちも、倒れた隊員に掛けよりながら俺を睨みつけてきた。

「抵抗するなら容赦はしない! 捕えろ!!」

リーダーの命令に従い、隊員たちが俺を取り押さえようと襲いかかって来た。

しかし、俺は平常心を保ったまま向かい来る隊員たちを軽くあしらった。

後ろから来た奴に俺は頭突きを食らわせ、左右から来る奴等に右に裏拳左に肘突きを喰らわせ、斜めから来る奴等には顔面に中指を突き出したパンチを一発ずつ食らわし、全員を一撃でノックアウトさせた。

「な、な、な!?」

一瞬にして部下たちが鎮黙した事に、リーダーは唖然としていた。

当然の反応だろう。

ただの学生である俺が、訓練を受けているはずの男たちをいとも簡単にノックダウンさせてしまったのだから、空いた口が塞がらないのも当然だ。

茫然とその場に立ち尽くすリーダーを見て、俺は溜息を吐いた。

「俺は先に校長室に向かう。そいつらを保健室に連れて行ってから校長室に来い」

そう言って俺は玄関に向かって歩き始めた。

その時だった。

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

絹を裂くような女の悲鳴が寮内木霊した。

不意の事に俺は驚き、悲鳴のした方にバッと顔を向けた。

目を向けた先には俺の隣の部屋、つまり雪鷹の部屋が視界に飛び込んできた。

雪鷹の部屋を見て、俺は全てを理解し大きく溜息を吐いた。

アイツは何をしたんだ。

俺は悲鳴が聞こえた部屋を見つめながら頭掻いた。

「応援呼んでそいつら連れて行ってから、雪鷹と一緒に校長室に来い」

倒れている隊員たちを一瞥し、俺はリーダーにそう伝え直し歩みを再開した。

後ろの方から、再び女の金切り声が轟いてきたが、俺は歩みを止めることなくイエロー寮を後にした。






「「えぇ!! 退学!?」」

校長室に呼び出された俺たちはクロノス教諭から退学を宣告された。

退学を宣告したクロノスの隣で、鮫島校長が悩んでいる表情を浮かべていて、そんな校長の隣に置いてある巨大な液晶テレビから査問委員会が厳格な面持ちで俺たちの事を睨みつけている。

「遊城十代、丸藤翔、剣崎直哉、相原雪鷹、以下の者は、立ち入り禁止とされていた廃寮に侵入し、内部を荒らした容
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