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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第7話 退学宣告? 翔の決意の炎
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居る全員の予想が的中した。
兄貴分の初めての敗北を目にした翔だが、その目には先程の弱弱しさはなく、強固な意志の炎が灯っていた。
敗北した十代も、倒れたまま大の字になり、夜となって星空を見ながら愉快そうに笑った。
そんな翔を見て、カイザーは頬笑みを浮かべた。
そして、カイザーはある人物に視線を向けた。
「君が、相原雪鷹、だな?」
十代とカイザーのデュエルをカイザーの後ろから観戦していた雪鷹に声をかけた。
その事に全員の視線が2人に集まる。
「はい。そうですけど、なにか?」
そう訊ねる雪鷹。
しかし、雪鷹はカイザーの意図が分かっていた。
「明日香から、君が“サイバー”と名のついたモンスターと、サイバー・エンドに酷似した融合モンスターを使っていたと聞いてね」
雪鷹の予想は的中した。
万丈目たちを葬ったキメラテック・オーバードラゴン。
あれを明日香の前で使用した事を、雪鷹はデュエルを終えたイエロー寮の自室で悔いていた。
今自分が直面している自体が起こるだろうと予想して。
「えぇ、使ってますよ」
その言葉にカイザーの視線が鋭くなる。
「それをどこで手に入れた?」
まるで尋問の様な問いかけに周りの者全員が生唾を呑んだ。
雪鷹を射るような眼差しで見つめるカイザー。
その視線を雪鷹は臆すこと無く直視する。
言葉が消え、波のさざめきと風がこの葉を揺らす音が響き渡る。
2人は一歩も引くこと無く睨みあった。
そして。
「フッ」
2人が不意に笑みを浮かべた。
緊迫した雰囲気が2人の笑みで崩壊していった。
突然笑い出した2人に全員が素っ頓狂な表情を浮かべていた。
「フフッ、面白いな。君は」
「フフッ、それはどうも」
カイザーの笑み、それも目撃した明日香は久しぶりに見たと嬉しそうな表情を浮かべ呟いた。
「いつか、君と戦ってみたい」
「えぇ、俺も貴方と戦いたいです」
2人の視線が交差する。
2人の背後に龍虎が見えるようだ。
そのまま2人は互いに背を向け、それぞれの寮へと戻って行った。
「お、おい! 雪鷹!」
去りゆく雪鷹の後を、直哉たちは急いで追って行った。
「カイザー・・・・・・。アニメで見るより、面白い人だったな」
誰に言うでもなく、雪鷹は微笑みながらそう呟いた。
それはカイザーも同じだった。
ブルー寮に戻りながら、カイザーは雪鷹の事を考えていた。
とても面白い奴だと。
十代に負けず劣らず、愉快なデュエリストだと、カイザーは心の中でそう呟いた。
その時、カイザーの心にある想いが浮かび上がって来た。
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