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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第7話 退学宣告? 翔の決意の炎
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る。
光に飛び込み、森を抜けた直哉たちの視界と耳にゴツゴツした岸壁と打ち寄せる波の音が飛び込んでくる。
その岩場で、筏に乗り込み海へと繰り出そうとしている翔の姿を発見する。
「翔〜!!」
そこへ、十代、隼人、明日香の3人が駆けつけてきた。
やって来た十代たちに驚き、翔は急いで筏を漕ぎだそうとした時、十代が行かせんとばかりに筏に飛び乗った。
すると、筏に飛び乗った所為で、筏はバラバラに壊れてしまった。
乗っていた十代と翔はそのまま海に投げ出されてしまった。
「十代!」
「翔!」
海に落ちた2人を心配し、明日香と隼人が2人の名を叫ぶ。
「た、助けて〜!! 僕、泳げないんだよ!」
海に落ちた翔が?きながら助けを求めて叫んだ。
そんな時、明日香が有る事を思い出した。
「そう言えば、そこって浅かったはず」
「え?」
明日香と言葉に、翔は素っ頓狂な声を上げる。
浅いという言葉を聞いて、改めて翔はその場で立ち上がった。
すると、明日香の言う通り、そこはスネまでしか水位がない程に浅かった。
溺れずに済んで翔はホッと息を吐いた。
その時。
翔の前に水飛沫が飛び散った。
「うわぁ!!」
突然の事に翔は驚いた。
水飛沫が落ち着くと、翔の目の前にずぶ濡れの十代が力強い眼差しで翔を見つめていた。
「アニキ・・・・」
十代の姿を見ると、翔は意気消沈とした表情を浮かべる。
「翔! なんで出て行こうとしたんだよ!」
十代は翔の両肩を掴み訊ねる。
訊ねられた翔は十代から顔を背け、絞り出すように言葉を発した。
「僕じゃ、アニキのパートナーは務まらないよ」
弱弱しく呟いた言葉に、十代が怒鳴った。
「つべこべ言うな! 俺はお前と組んで勝利したいんだ!」
その言葉に、翔は漸く十代の顔を直視した。
その時だった。
「不甲斐ないな、翔」
突然響いた声に全員が声の主に視線を向けた。
その視線の先には、崖の上から翔たちを見下ろす1人の生徒が存在した。
風に靡くブルーの3年生の制服。
青銅色の髪が夕日に照らされて漆黒に見える。
吸い込まれそうな程、淀みの無い瞳が翔を捉える。
不動、その言葉が相応しい程に堂々たるその姿勢は、まさにこの学園の帝王に相応しい。
デュエルアカデミア最強のデュエリスト、カイザー亮。
「お兄さん・・・・」
自身の兄と眼差しに、翔の心が更に淀んで行く。
「逃げるのか?」
容赦なくカイザーの言葉が翔の心を貫く。
「僕は・・・・」
兄の言葉に翔は返す言葉が見つからなかった。
反論の一つもできない弟に、カイ
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