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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第7話 退学宣告? 翔の決意の炎
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ヤメの表情から不安が一瞬にして消え去った。
「1人で作るより、2人で作った方がデッキの案が出やすいし、俺もデッキの改造をしなくちゃいけないから、一石二鳥だろ?」
雪鷹はそう言ってアヤメに微笑んだ。
その瞬間、アヤメの表情が太陽に照らされたように光り輝きだした。
嬉しさ、その感情一色が今のアヤメを形成していると言っても過言ではない程に、今のアヤメはとても光り輝いていた。
「は、はい!」
吹き抜ける風がアヤメの前髪を揺らす。
その髪に切れ間に見えるアヤメの目に、光り輝く雫を雪鷹は捉えた。
しかし、その事に雪鷹は触れる事はしなかった。
明るい雰囲気を取り戻したアヤメを見て、直哉と理子は安堵した。
そんな時、直哉はある事を思い出した。
「そう言えば、なんで理子は入試でシンクロを使ったんだ?」
ただ不思議に思った、それだけの事なのに、訊ねられた理子の身体がビクッと跳ね上がった。
その様子はまるで、殺姫の事を訊ねられた時のアヤメの様な雰囲気を漂わせていた。
「何か、訳が有るのか?」
理子の雰囲気を感じ取った直哉が理子に訊ねる。
「い、いえ、アヤメさんにみたいな暗い話ではありませんよ」
理子はそう言うが、明らかに挙動がおかしい。
何かを隠していると、直哉は確信した。
しかし、直哉は口元に笑み浮かべ、理子から顔を背けた。
「分かった。もう何も聞かないよ」
「え?」
予想外の言葉に理子は目を見開く。
「理子が聞かれて嫌な事を、必要以上に追求したりはしねぇよ」
そう言って直哉は理子に微笑んで見せた。
「だから、理子が話してくれるまで、俺は待ってる」
その言葉で、辺りを漂っていた暗い雰囲気が一気に消えて行った。
自然と理子の目に涙が溢れてくる。
ここで泣いてしまえば、また直哉たちに心配させてしまうと、理子は流れ出そうな涙を必死に堪えた。
「そろそろ翔が逃げ出す頃かな。それじゃ、行こうぜ」
直哉はPADの液晶パネルを見てそう言った。
空はいつの間にか茜に染まっていて、黒い鴉が鳴き声を上げながら夕日に向かって羽撃いていく。
理子は涙を拭い、満面の笑みを浮かべ直哉の方を振り返った。
「はい!」
その顔は夕日に照らされて赤く染まっていた。
しかし、夕日の所為だけではないと、静観している雪鷹とアヤメは理解していた。
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夕暮れの森。
薄らと闇が目に突き出す不気味な森の中を、直哉たちが疾風の如く駆け抜けて行く。
闇がうろつく森の先で、出口の光が4人を導いてい
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