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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第7話 退学宣告? 翔の決意の炎
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て雪鷹の無礼を許した。
「それで、さっきの話なんだけど、タイタンの事件の時、なんで2人は来なかったんだ?」
雪鷹とは違い、直哉は優しい口調で2人に訊ねる。
「私たちも知らなかったわけではありません。だからと言って忘れていたわけでもありません。私たちが女子寮を抜け出そうとした時、運悪く鮎川先生に見つかって、注意と説教を受けていたんです」
雪鷹とは違う優しい直哉の口調に、2人の困惑と恐れは消え去り、昨夜起きた自分たちの出来事を話しだした。
「そうか、それは災難だったな」
2人の話を聞いて、その状況を思い浮かべた直哉は苦笑いを浮かべる。
「はい・・・・タイタンの声が聞けなくて本当に残念です」
タイタンの声が聴こえなかった事を2人は俯き落胆する。
そんな2人に救済の声が届く。
「あの時の会話なら、録音してあるぞ」
「え?」
突然の事に3人は素っ頓狂な声を上げ、声のした方に視線を向ける。
そこには、レコーダーを持った雪鷹が無表情で3人を見ていた。
「お前、いつの間に・・・・」
用意周到な雪鷹に直哉は呆れたような感心したような感情を抱き、そんな直哉たちに雪鷹はドヤ顔をして見せた。
「聞かせてください!!」
目を輝かせ、頬を赤くさせて興奮する理子とアヤメが雪鷹に懇願しながら迫って行く。
その気迫に雪鷹は気圧され後退さった。
立場が逆転してしまっている。
「あ、あぁ」
2人の気迫に雪鷹は遅れて了承を述べた。
その言葉に、2人の顔に満面の笑みが広がって行った。
「ヤッター!! ありがとうございます!!」
地獄に仏とはこの事を言うのだろうかと、傍から見ていた直哉は心の中でそう呟いた。
歓喜する2人は奪い取るようにして雪鷹の手からレコーダーを取り、その場で直ぐにタイタンの声を聞き始めた。
タイタンの声を聞こえたのか、聞いている2人の顔がニャ〜と腑抜けた表情になる。
「と、所で2人は、シンクロと爬虫類以外にデッキは持ってるのか?」
直哉の言葉に理子は首を縦に振り、アヤメは横に振った。
「アヤメは持っていないのか?」
アヤメの答えに雪鷹が訊ねる。
「はい。私は、レプティレス以外のデッキは持っていません。家が、貧しかったので・・・・・・」
そう言ってアヤメの表情に影が差した。
気まずい雰囲気が辺りに漂い出す。
理子と直哉がどうして良いのか分からず戸惑っていると、雪鷹がアヤメに声をかけた。
「じゃ、俺と一緒にデッキ作るか?」
「え?」
その言葉に、影が差していたアヤメの表情に光が射した。
曇天の空の切れ間から、豪雨に撃たれた大地を温かく照らし包む太陽の光の如く、ア
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