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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第6話 廃寮 現れるイレギュラー
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行った。
「フフフ、ゼータ・レティキュラントが墓地に居ないので、私のモンスターを除外してもトークンは召喚されませんよ」
そう言って修道士は嘲笑った。
そんな修道士の言葉に、直哉は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。
「攻撃できるモンスターが居なくなってしまったので、私はこれでターンエンドです」
修道士 LP4000
手札2枚
フィールド モンスター0
魔法・罠セット0
フードの中で修道士は余裕の表情を浮かべた。
「俺のターン、ドロー!」
直哉は苦渋の表情を浮かべながらカードをドローする。
ドローしたカードと手札を確認しながら、直哉は修道士の方に視線を向けた。
「俺は、魔法カード《手札断殺》を発動! 互いのプレイヤーは手札を2枚選択し墓地に送り、デッキからカードを2枚ドローする。俺の手札は3枚。アンタの手札は丁度2枚。よって効果発動!」
直哉は手札のカードから端の2枚を抜き取り墓地に送る。
修道士はチッと舌打ちをうち、手札2枚を墓地に送った。
そして、2人はデッキからカードを2枚ドローする。
2人は手札に来た新しいカードを確認する。
2人の顔に笑みが浮かぶ。
「俺は《終末の騎士》を召喚!」
直哉の場に現れたのは、最初に修道士が召喚したゴーグルを掛けた放浪騎士だった。
終末の騎士の召喚に、修道士はホォ、と感心したような声を上げた。
「終末の騎士の効果発動! 俺は、デッキからゼータ・レティキュラントを墓地に送る。バトル! 終末の騎士でダイレクトアタック!」
黒い髪を靡かせ、終末の騎士は鞘から抜き去ったサーベルで修道士を斬りつけた。
「グゥ!」
修道士 LP4000→2600
「この瞬間! 手札より《冥府の使者ゴーズ》を特殊召喚する!」
闇が渦巻き、修道士のフィールドに、冥府より出でし、漆黒の剣士ゴーズが姿を現した。
そして、その隣にはカイエンが佇み、2体の冥府の使者は鋭い眼光で直哉を睨みつけていた。
「チッ! カードを2枚セットし、ターンエンド」
直哉 LP4000
手札0枚
フィールド モンスター《終末の騎士》
魔法・罠セット2
ゴーズの登場に、直哉の額に汗が滲む。
「私のターン、ドロー! 私は魔法カード《闇の誘惑》を発動! デッキからカードを2枚ドローし、手札から闇属性モンスターを除外する」
修道士はデッキからカードを2枚引き、手札のカードを1枚抜き取り、そのカードを懐にしまった。
「そして私は、《ダーク・クルセイダー》を召喚!」
修道士のフィールドに、また新たな闇の住人が姿を現した。
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