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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第6話 廃寮 現れるイレギュラー
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足音が寮内に木霊する。
すると、向かう先に光が見えた。
その光に俺たちは躊躇なく駆け込んで行った。
光を抜けると、俺たちは広い空間に出た。
髑髏や悪魔を象った像に囲まれている円形状の空間。
まるで地獄に来たような感覚に陥ってしまいそうだ。
そんな事を考えていると、部屋に何者かの声が木霊した。
「フフフ、待っていたぞ。遊城十代・・・・」
「誰だ!?」
十代は声のした方に顔を向けた。
そこには、黒のハットに黒のトレンチコートといった全身黒ずくめに、白銀の仮面で顔を隠した大男が仁王立ちしていた。
その姿に俺は心の中で来たと叫んだ。
彼の独特の声を一度生で聞きたいと俺はどれ程思った事かと心の中で少し観世音に感謝した。
隣をチラッと見ると、雪鷹も嬉しいのか、目を輝かせていた。
「遊城十代・・・見ろ・・・・」
深く低く唸るような声が部屋に木霊し、男は自分の後ろを指差した。
そこには、1つの棺桶が立てかけられていた。
その棺桶の中には、表情を歪めたまま眠る明日香の姿があった。
「明日香!!」
明日香の姿を見て十代が叫ぶ。
「この女を助けたければ、私とデュエルをしろ。しかし、ただのデュエルではない。闇のデュエルだ」
「闇のデュエルだと!? お前は何者だ!!」
十代の声が部屋中に響き渡る。
敵意剥き出しの十代を見て、男はニヤリと笑った。
「私の名は、タイタン。闇のデュエルスト、タイタン!!」
タイタンと名乗る男の声が部屋中に響き渡る。
状況とは裏腹に、俺はタイタンの声を聞いて感度を覚えていた。
「面白れぇ! その挑戦、受けてたつぜ!!」
そう言って十代は、何処から出したのかデュエルディスク左腕に装着して部屋の中央へと歩み寄って行った。
「アニキ」
「十代」
タイタンの挑戦を受けた十代を翔たちは心配そうに見つめる。
そんな翔たちに向かって、十代はVサインを見せて大丈夫とアピールした。
そんな時だった。
「ッ!」
俺は異様な気配を感じ、後ろを振り返った。
しかし、当たり前の如くそこには誰もいなかった。
「雪鷹」
小声で雪鷹の名を呼びながら、俺は雪鷹の方に視線を向けた。
雪鷹も気配を感じ取ったのか、険しい表情を浮かべ、鋭い目つきで闇の中を睨みつけていた。
チラッと翔たちに視線を向けると、十代たちの方に気を取られ、俺たちには目もくれていない。
それを確認すると、俺は雪鷹の肩を叩き、ジェスチャーで気配を辿ろうと伝えた。
雪鷹は翔たちの方をチラッと見てから首を縦に振った。
それを確認すると、俺たちは翔たちからゆっくりと離れ、闇の中へと
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