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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第6話 廃寮 現れるイレギュラー
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うじゃないか! 俺の相手は、雑魚のはずじゃなかったのかぁぁぁぁぁぁ!」

閃光の中で修道士は意味有り気な言葉を残し、消え去ってしまった。

修道士が立っていた所には、修道士が使っていたデュエルディスクとデッキが散らばっていた。

モンスターたちが消えた部屋の中で、雪鷹は修道士の使っていたディスクとデッキを拾い上げた。

その後ろで、直哉は緊張の糸が切れ、その場に座り込んでしまった。

「ハァ、ハァ、ハァ、生きて、るんだよな」

座り込んだ直哉は自分の両手を凝視した。

自分が勝利し、生きている事を再確認した。

乾いた笑みが零れる。

初めて体験した生と死を掛けた戦い。

デュエルが終わり、デュエルに勝利した途端に、全身を震えが襲った。

恐怖。

遊び感覚でいたデュエルで初めて死の恐怖を体験した。

もし負ければ、死んでいたかもしれない。

そう思うと、恐怖が直哉を支配していく。

しかし、直哉は拳を強く握りしめ、そして再確認した。

命をかけたデュエル、それでは手を抜けば本気で死んでしまう。

新たに直哉の心に決意の炎が灯った。

それを見ていた雪鷹も、心の中で覚悟した。

直ぐにでも自分に訪れる死の恐怖に対する覚悟を。

そう思いながら、元気な直哉の姿を見て雪鷹はホッと安心した。

そんな時だった。

《そろそろ行かなくていいの?》

雪鷹の傍でダルキーがそう言った。

その言葉で2人は、あっと声を上げ、当初の目的を思い出して部屋を飛び出して行った。

飛び出して行った2人を見てダルキーは溜息を吐き、出て行った2人の後を追って行った。



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息を切らせて2人がタイタンのいる部屋に戻ると、既にデュエルが中断され、フィールドに黒い塊たちが蠢いていた。

突然の事に全員がパニックになっていた。

「何やってるんだ! 逃げるぞ!」

パニックに陥っていた全員を直哉が一括する。

その一声で全員は我に返り、直哉の方を見た。

「た、助けてくれ!!」

腰を抜かせてタイタンはその場を動けずに助けを求めていた。

「チッ!」

仕方ないというように舌を打ち、直哉はタイタンの元へと駆けだして行った。

「直哉君!?」

「直哉!?」

駆け出して行った直哉を見て翔と隼人は目を見開く。

駆ける直哉の前に黒の塊たちが行く手を遮る。

そんな直哉をサポートするように雪鷹がダルキーを向かわせる。

ダルキーが近づき、黒の塊たちは怯えたように散り散りになって離れて行く。

道が開けた事で、直哉は一直線にタイタンの
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