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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第6話 廃寮 現れるイレギュラー
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話は終わりだ。どうだった?」

あからさまに怖がってきた十代たちに、雪鷹はわざとらしく感想を訊ねた。

「滅茶苦茶に怖かったッスよ!!」

震える身体を抱きしめながら翔は涙目で雪鷹に怒鳴る。

そんな翔の状態に雪鷹は機嫌を良くして愉快そうに答えた。

「この程度じゃ、まだ怖いなんて言わないよ♪」

雪鷹の笑みに翔と隼人は別の意味で恐怖した。

レベル4でこれなら、レベル12ならどんな話になるのだろうと、十代と直哉は考えた。

「おやおや、何をやってるのですかにゃ?」

そんな事をやっていると、食堂の奥から黒髪の長髪に眼鏡をかけている長身の男性が現れた。

彼はこのレッド寮の寮長、大徳寺。

デュエルアカデミアで錬金術の授業を任されている。

その授業になると、雪鷹と直哉は通常の授業よりもやる気を出しているようだ。

その大徳寺の腕の中では、彼がペットとして飼っている虎縞でポッチャリとした体形の猫、ファラオを抱いている。

ファラオは眠たそうに大きな欠伸をした。

「あ! 大徳寺先生! 今、怪談やってるんだ! 先生もどうだ?」

大徳寺の姿を見て、十代は大徳寺を怪談に誘う。

「では、お言葉に甘えて・・・・」

そう言って大徳寺は、机に置いてあるカードの山札からカードを1枚引いた。

そして、大徳寺が引いたモンスターのレベルは。

「出た! F(ファイブ)・G(ゴッド)・D(ドラゴン)!! 最高レベルの12!!」

レベル12のモンスターだった。

十代はF・G・Dを引いた大徳寺がどんな怪談を話すのかとワクワクしていた。

それとは逆に、どんな怖い話が飛び出すのかと翔と隼人はビクビクしていた。

そんな十代たちを直哉と雪鷹は呆れた表情で見ていた。

「それでは、とっておきの話を教えてあげるのにゃ」

そう言って大徳寺は語りだした。

この島では昔、ブルー寮として使われていた廃寮があって、その廃寮では何人もの生徒が行方不明となっているという。

しかも、その寮では闇のゲームに関する研究が行われていたらしいというものだった。

「くれぐれも、その廃寮には近づかないでくださいね?」

意味ありげな笑みを浮かべ、大徳寺は食堂の奥に戻って行った。

大徳寺の話しを聞いていた十代が突然立ち上がり叫ぶように言った。

「その廃寮に行ってみようぜ!!」

side out


side 直哉

「その廃寮に行ってみようぜ!!」

十代の言葉に俺と雪鷹はやっぱりと言いたげに溜息をついた。

「えぇ!? 駄目ですよ! 大徳寺先生が行くなって言ったじゃないですか!!」

「そうなんだな。こ、怖いんだな・・・・」

十代の言葉に
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