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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第6話 廃寮 現れるイレギュラー
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俯く直哉の口が、弧を描いた。

「魔法カード発動! 《天よりの宝札》!!」

「なッ!? なに!?」

直哉は引いたカードを天に掲げた。

直哉の言葉に、修道士の笑みが消え、焦った叫びが部屋に響き渡った。

闇が漂う部屋に天から光が降り注ぐ。

邪悪な闇を切り裂き、希望の光が部屋を満たして行く。

強烈な輝きに、修道士は腕で顔を覆った。




天よりの宝札
通常魔法
このカードはメインフェイズのはじめにしか使用できない。
互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにカードを引く。




両者の手札は互いにゼロ。

2人はデッキからカードを6枚ドローする。

「(クッ! 天よりの宝札には驚きましたが、依然として私の有利に変わりはありません。それに、この手札なら、彼などいつでも始末できますしね)」

直哉の驚異的な引きに修道士は一瞬驚くが、手札の6枚を見て闇の中で大きく口が弧を描いた。

しかし、直哉の口も弧を描いている事に、修道士は気が付いていなかった。

「行くぜ! 俺は、魔法カード《ブラック・コア》を発動! 手札を1枚捨て、フィールド上の表側表示モンスター1体をゲームから除外する! 俺は、ゴーズを除外する!」

「なに!?」




ブラック・コア
通常魔法
自分の手札を1枚捨てる。
フィールド上の表側表示のモンスター1体をゲームから除外する。




直哉がゴーズを指差すと、ゴーズの真上に、漆黒の球体が現れた。

球体は蒼い電流を走らせ、中で闇が渦を巻き蠢いていた。

球体は生きてるようにゴーズに近づき、蠢く闇がゴーズを飲みこもうとしている。

ゴーズは大地に剣を突き刺し吸い込まれまいと耐えるが、ゴーズの身体が宙に浮き、大地に突き刺している大剣が抜け、ゴーズは球体の中へと消えて行った。

「相手モンスターがフィールド上から除外された事で、墓地に存在するゼータ・レティキュラントの効果発動! 俺の場にイーバトークンを特殊召喚する!」

直哉のフィールドに新しいイーバトークンが現れた。

それも、“2体”。

「何故イーバトークンが2体も!? ッ! 成程。さっきのブラック・コアの時に!」

2体現れたイーバトークンに一瞬、修道士は驚愕の声を上げたが、直ぐに理解し直哉を睨みつけた。

修道士の言葉に直哉はニヤッと不敵に笑った。

「その通り! そして、俺は魔法カード《冥界からの宝札》を発動!」

直哉が冥界の宝札を発動した瞬間、傍観している雪鷹の口が弧を描いた。

やっとエンジンがかかって来たかと、雪鷹は心の中で呟き、微笑みながら直哉を見つめた。

「行くぜ! 俺は、2体のイーバトークンをリリースし、《異次元
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