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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第6話 廃寮 現れるイレギュラー
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って椅子の下を覗いてみると、椅子の下に、人の頭みたいな物があったんですね。もっとよく見ようとして目を凝らした時に、その頭がムクッ! て動いたんです。その瞬間彼の目と椅子の下にいた者の目が合い、恐ろしくなった彼氏は悲鳴を上げ、今に至るらしいんです」

話しの間に入れてくるジェスチャーと擬音が話のリアルさをより引き出している。

その所為で、翔と隼人はガクガクと互いに強く抱き合いながら大きく震えていた。

先程まで笑っていた十代でさえ額に汗を浮かべている。

「その時A子さんは、あ、またか。て思ったんです。そう思うのも、彼氏がそう言う物が見える人で、そう言う事を自慢してるような人だったんですよ。この時も、私を驚かそうとしてるだけなんだろうなって思ったんですけど、まじまじと見た彼の様子が、明らかに演技と思えないほど怯えてるんですよ。すると、彼氏が、A子さんに「なぁ、お前、この椅子の下ちょっと見てくれないか?」ってお願いしてきたんですよ。「え、嫌だよ」「なぁ、頼むよ! お前そういうの大丈夫だって言ってたじゃん! なぁ、頼むよ助けてくれよ!」A子さん、それだけは絶対したくなかったんですけど、目の前で目に涙を溜め怯えきっている彼氏を見て、わかったって承諾したんですよ。そして、ゆっくりと椅子の下を覗き込む・・・・・・」

雪鷹は机に両手をつき、椅子の下を覗き込んでいるようなポーズをとった。

その姿に翔と隼人の恐怖が倍増していった。

食堂内に沈黙が流れる。

その沈黙が2人の恐怖をさらに増して行く。

誰かが固唾をのむ音が響く。

「「うん、大丈夫何も無いよ」A子さんが彼氏に伝えると、彼はホッと息を吐き椅子からピョンと飛び降りて入口の方にタタタッと移動して行きました。「私ちょっと友達と電話してるからそれ終わったら、一緒に外に食べに行こう?」そういってA子さん、自分の部屋に戻って行って友達と電話の続きし始めたんです。「ごめんねさっきは」「ううん、別にいいけど、A子大丈夫?」「うん、大丈夫。それよりさぁ、B事だけど、アイツ・・・・多分もう生きて無いと思う」A子さんのいうBって言うのは、A子さんの前の彼氏の事で、その彼氏、山で鉄砲水かなにかに巻き込まれて行方不明になってるたんですよ。でも、A子さんがもう生きてないって言うのは、さっき、椅子の下を見た時、彼氏には何も無いって言ってたんですけど、実は、椅子の下でずぶ濡れになってこっちを見てるBの姿を、A子さん、見てしまっていたんですね」

「「「ヒィィィィィィィィ!!!!」」」

語り終えた雪鷹の顔を、揺らめく蝋燭の火が妖しく輝かせる。

そんな状態で雪鷹はニヤリと不気味な笑みを十代たちに見せた。

そんな雪鷹に恐怖し、十代たちの悲鳴が食堂内に響き渡った。

「これで俺の
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