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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第5話 月一テスト 女帝からの挑戦
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雪乃のライフポイントは残り200。

その現状に俺はニヤリと不気味に微笑んだ。

結末を理解した雪乃は、潔く目を閉じ、自分の敗北をただ待った。

その姿勢に俺は敬意を払おう。

「バトル! ゴーズでデミスを攻撃! 冥界へ誘え、獄冥斬!!」

ゴーズは漸くと言わんばかりにその場から飛び上がり、終焉の王へと向かって刃を振り下ろしながら落下していった。

それを迎え撃とうとデミスは大斧を勢いよくゴーズに向かって斬りかかった。

ギン!!!!

刃と刃がぶつかり、激しい衝撃がフィールドを駆け抜けた。

バチバチと刃同士が火花を上げる。

しかし、やはりパワーに差があり過ぎる。

デミスの斧に罅が走った。

その罅を合図にゴーズは勢いよく斧ごとデミスの身体を切り裂いた。

《ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!》

孤高の王が悲痛な叫びを上げ大地にその巨体を伏せる。

終焉を齎す終焉の王も、冥府よりの使者には勝てなかったようだ。

無念と言いたげな眼差しがゴーズを見つめる。

ゴーズはそんなデミスを余所に、俺の元へと戻ってきた。

大地に伏せるデミスは、光となってその姿はフィールドから消え去っていった。

「私の負けね・・・・・・」


雪乃 LP200⇒0


「そこまでナノ〜ネ!! 勝者! シニョール相原ナノ〜ネ!!」

クロノスの言葉に会場が一気に湧きたち会場内に歓声が轟く。

ソリッドヴィジョンが消えると、雪乃は俺の下へと歩みよって来た。

「とても良いデュエルだったわ」

そう言って俺は雪乃に右手を差し出し握手を求めてきた。

「嗚呼、此方こそ良いデュエルだった」

そう言って俺は雪乃の握手に応え右手を掴んだ。

会場から拍手喝采が俺たち2人に送られた。

「結局、貴方の言う通り私は勝てなかったわね」

フィールドを降りながら雪乃が呟いた。

「嗚呼、でも、お前なら直ぐ強くなれるさ」

雪乃には才能がある。

俺たちの世界なら、まず大会の優勝候補に入るだろうな。

「フフッ、貴方にそう言ってもらえると嬉しいわ。ありがとう、“雪鷹”」

「どういたしまし・・・・て?」

俺の言葉に雪乃は微笑む。

そんな雪乃の言葉に俺は引っかかりを覚えた。

そんな事を思っていると雪乃が俺の制服のポケットからPDAを取り出し、何かを打ちこみ始めた。

「おい」

俺が呼びかけると雪乃は振り向くと同時に俺にPDAを返した。

そのまま雪乃は会場を去って行った。

訳も分からないまま俺も会場を後にした。

その時、ポケットに仕舞おうとした時、手にしていたPDAにメールが届いた。

まさか。

嫌な予感が頭を過り
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