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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第5話 月一テスト 女帝からの挑戦
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その手に携え、鋭い眼差しで雪乃を睨みつける赤い魔女がその姿を現した。
フォーチュンレディ・ファイリー
効果モンスター
星2/炎属性/魔法使い族/攻 ?/守 ?
このカードの攻撃力・守備力は、このカードのレベル×200ポイントになる。
また、自分のスタンバイフェイズ時、このカードのレベルを1つ上げる(最大レベル12まで)。
このカードが「フォーチュンレディ」と名のついた
カードの効果によって表側攻撃表示で特殊召喚に成功した時、
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して破壊し、
破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
「レベル2・・・・。攻撃力は対したことないわね」
雪乃はファイリーのレベルを見て、鼻で笑い貶した。
貶されたファイリーは睨む眼差しを更に鋭くさせ雪乃を睨みつけた。
大丈夫、ファイリーは強いよ。
そう心の中で俺は呟いた。
「ファイリーの効果発動!! フォーチュンレディの効果でファイリーが特殊召喚された時、相手モンスター1体を破壊する!!」
「なんですって!?」
俺の言葉に雪乃は驚愕した。
そんな雪乃を余所に、ファイリーはその手に持つ杖を天に掲げる。
大地から渦巻くように上る紅蓮の炎は、ファイリーの周りを螺旋する。
螺旋する炎は杖の結晶に集まり、炎が集まった結晶は赤く光輝きだす。
その瞬間、ファイリーは掲げていた杖をデビル・ドーザーに向け、ダルキーと同じように杖から飛び出した紅炎の蛇、いや、紅炎の龍がその牙でデビル・ドーザーに食らいつき爆発して行った。
その爆風が俺たちを襲う。
「さらに! この効果で破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える!!」
襲い来る爆風を振り払い、俺はビシッと人差し指で雪乃を指した。
「え!? きゃぁぁぁぁぁぁ!!」
俺の言葉に呆気にとられた雪乃に、飛び散った火の子が雪乃に襲い掛かった。
雪乃 LP3000⇒200
忌々しい虫が消え去り、ゴーズは不意に笑みを浮かべる。
デビル・ドーザーの破壊に、雪乃は目を見開き俺の場を見た。
そう、俺はまだ戦闘を行っていない。
破壊とダメージはファイリーの効果によるもの。
ファイリーも不敵に笑うゴーズも、未だ攻撃の権限を所持している。
彼女の場には終焉の王がたった一人孤独に雪乃の前に佇んでいる。
デミスの攻撃力は2400。
ファイリーの攻撃力は現在400。
とてもじゃないがファイリーでは敵わない。
しかし、俺の場にはゴーズがいる。
ゴーズの攻撃力は2700。
デミスとの攻撃力の差は300。
そして、
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