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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第5話 月一テスト 女帝からの挑戦
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に自分の顔の真横から紙を捲る音が聞こえた。

ゆっくりとした動作でそちらに目を向けると、自分が横になっているベッドのすぐ近くの椅子に座って静かに本を読み進めている雪鷹の姿が目に入った。

「雪鷹、さん?」

信じられない物でも見たような衝撃に襲われ、アヤメは思わず雪鷹の名を呟いた。

その声に、雪鷹は呼んでいた本から目線を外し、アヤメの方を見た。

「ん? あぁ、目が覚めたか?」

雪鷹の言葉にアヤメはぎこちなく頷いた。

読んでいた本を閉じ、ポケットから取り出したPADの時計に目を向ける雪鷹。

「そろそろ、実技試験の時間だな」

「え!?」

雪鷹の言葉にアヤメは勢いよくベッドから飛び起きた。

「あら? 目が覚めたのね。それだけの元気があればもう大丈夫ね」

そう言ってにこやかに微笑む鮎川先生。

「雪鷹君に感謝するのよ? 貴方が起きるまでずっと看病していたんだから」

「え?」

鮎川先生の言葉に、アヤメの身体が硬直した。

筆記試験を抜け、雪鷹は自分の傍に付き添ってくれていた。

そんな事を考えると、アヤメの顔が再び赤く染まって行った。

体が慣れたのか、再び気絶する事は無かった。

「ッ!!」

紅くなった顔を隠すように布団に顔を埋めるアヤメ。

「あらあら♪」

そんなアヤメの様子を見て、鮎川先生は楽しそうに微笑んだ。

「・・・・それじゃ、鮎川先生。俺はそろそろ実技試験を受けに行ってきます」

そんな事を無視して雪鷹は鮎川先生に頭を下げ、保健室を出て行った。

「あ! ま、待ってください!!」

アヤメは保健室を出て行った雪鷹の背を追ってベッドから飛び降り保健室を勢いよく出て行こうとした。

しかし、寸前で足を止め、鮎川先生に頭を下げてから保健室を出て行った。





「フェザーマンでダイレクトアタック!!」

「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

十代と万丈目のデュエルが丁度終わった時に会場に入って来た雪鷹とアヤメ。

他のフィールドでも―――。

「Zeroでダイレクトアタック!! 瞬間凍結(freezing at moment)!!」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「サイバー・ブレイダーでダイレクトアタック!! グリッサード・スラッシュ!!」

「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

「ジャンク・ウォリアーでダイレクトアタック!! スクラップ・フィスト!!」

「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

直哉、明日香、理子の三人も試験相手に勝った様だ。

雪鷹はそう心の中で呟いた。

「残るは、俺とアヤメのデュエルか・・・・」

《ラーイエロー、相原雪鷹君!! 1番フィールドに上がってください!!
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