暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第5話 月一テスト 女帝からの挑戦
[2/20]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
アヤメの方に顔を向けると、アヤメがPDAを雪鷹に差し出していた。
その姿に雪鷹はアヤメの意図を理解した。
「? もしかして、アドレス交換?」
雪鷹の言葉にアヤメは頷いた。
そんなアヤメの頬は微かに紅く染まっていた。
雪鷹はその事に気付いていたが、その事には触れず自分のPDAを取り出した。
そして、雪鷹はアヤメのPDAを奪うように取りあげた。
PADを取りあげられたアヤメは小さな声をあげるが、雪鷹はそんなこと気にせずリズミカルな指使いでアヤメのPDAのボタンを押し、そのまま奪ったPDAをアヤメに投げ返した。
投げ返されたPDAをアヤメは慌ててキャッチした。
そのまま雪鷹は無言でボートを漕ぎ進め、女子寮を去って行った。
そんな雪鷹の行動にアヤメたちはポカーンという表情を浮かべ、雪鷹が去って行くのをただ見ていた。
その時、アヤメのPDAが振動した。
それに驚いたアヤメが慌ててPDAに目を向けると、画面にメールが一件と表示されていた。
届いたメールを表示すると、そのメールに雪鷹の名前が表示されていた。
「(雪鷹さん!)」
その名を見た途端、アヤメは急いでメールを開き内容を確認した。
from 雪鷹
件名 登録完了
アンタのPDAに俺のアドレスと電話番号を登録しておいた。
アドレス帳を開けば俺の名前があるから、何かあれば俺に連絡してくれ。
それと、話の続きは明日、女子寮の反対側にある森で。
来る際に水瀬も連れてきてくれ。
P.S.貴女に良い夢を・・・・
「雪鷹さん・・・・・・」
メールの内容を呼んでアヤメは頬を赤く染めた。
そしてアヤメはPDAを抱きしめ、雪鷹が去って行った方を見詰めた。
「どうしました?」
「はい?!」
自分の世界に浸っていたアヤメは、突然理子に話しかけられて驚き声が裏返ってしまった。
気がつけば既に十代たちの姿は何処にも無く、明日香たちも戻る準備をしていた。
「大丈夫ですか? 顔が赤いですよ?」
アヤメを心配した理子が顔を覗き込む。
「だ、大丈夫です! さぁ! 早く戻らないと鮎川先生に怒られてしまいますよ!」
そう言ってアヤメは理子から顔を背け急いでオールを漕ぎボートを進めた。
突然ボートを動かした所為で理子はバランスを崩し尻餅をついてしまった。
そんな理子の状態にも気付かず、アヤメはぎこちない笑顔を浮かべたままオールを漕ぎ続けた。
アヤメたちのボートを追うように明日香たちのボートも急いでオールを漕ぎだした。
この後、寮に着いた明日香たちは寮長に見つかり大目玉をくらったと、後に十代たちに愚痴っていた。
side
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ