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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第5話 月一テスト 女帝からの挑戦
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side 三人称

ゼラートの攻撃を受けた殺姫は、そのままゆっくりとボートに倒れ込んだ。

その衝撃でボートが大きく揺れた。

「殺姫!」

我に返った雪鷹は、倒れた殺姫を心配し、ボートを近づけようとオールを漕いだ。

その様子を見ていた直哉たちもオールを漕いだ。

殺姫のボートに近づいた雪鷹は、ボートの中を覗き込んだ。

そこには、気絶してしまった殺姫が横たわっていた。

身を案じた雪鷹はボートに乗り移り殺姫の身体を揺すりながら名前を呼んだ。

「殺姫! 殺姫! 殺姫!」

雪鷹の呼びかけと身体に伝わる大きな揺れに殺姫の表情が歪む。

「うぅ・・・」

小さな唸り声を上げ、殺姫の瞼がゆっくりと開いた。

「大丈夫か?」

目を覚ました殺姫を見て雪鷹はホッと安堵の息をつき、そう訊ねた。

すると、目を覚ました殺姫は目の前の雪鷹を見て、顔を紅潮させ慌てただした。

「ッ!? ゆ、雪鷹さん?! わ、私何故、あ、貴方に、抱きかかえられているんですか!?」

目の前に雪鷹の顔がある事に殺姫、基アヤメはパニックを起こしアタフタしだした。

その姿を見た雪鷹は再び安堵の息をついた。

「ハァ〜(殺姫は中に引っ込んだのか・・・・。まぁ、無事ならそれでいいか)」

そんな事を思っていると雪鷹の視界に直哉たちの姿が映った。

未だに心配そうな面持ちの直哉たちに、雪鷹はアヤメが無事だと伝えるために苦笑いを浮かべながら手を振った。

それを見た直哉たちの顔にも安堵の表情が浮かんだ。

直哉たちから視線を外し、雪鷹はアヤメに視線を戻した。

「影光、何があったか覚えているか?」

アヤメのパニックが落ち着いたのを見計らって雪鷹は訊ねた。

「は、はい、私がドローしようとした所までは・・・・・・」

雪鷹の質問にアヤメは首を縦に振った。

どうやらアヤメは2ターン目のドローの所までしか覚えていないようだ。

「じゃ、殺姫という名に聞き覚えは?」

雪鷹がその名を出した瞬間、アヤメの体がビクンッと大きく跳ね上がった。

その反応に雪鷹は目を細めた。

「有るんだな」

雪鷹の言葉にアヤメは無言でゆっくりと首を縦に振った。

頷くアヤメの身体が微かに震えている。

その姿に雪鷹は三度目の溜息をつき、PADに表示されている時間を見た。

時刻は既に11時を回った所だった。

「(これ以上長居すると面倒な事になりそうだ)色々聞きたいが、それは明日にする」

そう言って雪鷹は自分のボートに再び飛び移った。

雪鷹がオールに手を伸ばした時だった。

「あ、あの!」

「ん?」

アヤメの呼びかけに雪鷹は動きを止めた。

雪鷹が
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