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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第3話 覗き事件と転生者
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「不潔ですわ!!」

ジュンコに続きモモエまでもが俺たちを覗き扱いしてくる。

確かに、この状況で説明しても無駄の様だ。

俺は抵抗を諦め、沈黙する事に決めた。

「査問委員会に突き出してやるわ!!」

そう言いながらジュンコとモモエは何処から出したのかロープで俺たちをグルグル巻きにして拘束した。

その光景を溜息交じりに見つめる明日香。

縛られた俺たちは女子寮のロビーに連れて行かれ、そこで俺たちの処分を考えるジュンコとモモエ。

翔は2人に必死に弁解するが、俺はその間も無言を続けていた。

ジュンコが再び俺たちを査問委員会に突き出すと言った時、明日香が助け船を出してくれた。

「ちょっと待って。私に良い考えがあるわ」

そう言って不敵な笑みを浮かべる明日香。

その瞬間、階段から二人の女生徒が降りてきた。

「面白そうな事をしていますね。明日香さん」

俺は降りてきた女生徒2人に目を向ける。

1人は背中まで伸びた水を連想させる青い髪に、怪しげな輝きを宿す紫の瞳を持っていた。

もう1人は、首まである黒髪、その髪が目元を覆い顔を隠していた。

しかし、その髪の隙間からこちらを窺う水色の瞳が俺の目に焼きついた。

見た事無い生徒だ。

アニメでも漫画でも、勿論ゲームにもあんな生徒はいなかった。

そう考えた時、俺の頭を1つの答えが過った。

「な!? 貴方は試験で見た事も無い召喚方法を使った、 水瀬(ミナセ) 理子(リコ)さん!?」

明日香がご丁寧に俺の知りたい事を説明してくれた。

この子がシンクロを使った転生者・・・・・。

俺はそう思い水瀬と呼ばれた女生徒を見た。

これも神の悪戯か?

いや、観世音が仕組んだ事か?

俺は頭の中で自問を繰り返した。

その事は後で考えるとして、俺は水瀬の後ろに目を向けた。

水瀬の後ろに隠れるようにしている子が気になって仕方ない。

「それに私たちも混ぜてくれませんか?」

水瀬の言葉に俺を除く全員が目を見開いた。

「あ、あの! 私は、別に・・・・・・」

水瀬の後に隠れていた子が初めて口を開いた。

「何言ってるんですか影光さん。これは好機ですよ? あの人たちの実力を確かめるチャンスなんですよ? そのチャンスを、みすみす逃すって言うんですか?」

俺は水瀬が言った言葉を聞き逃さなかった。

あの人たち、とは恐らく俺たちの事だろう。

水瀬はやはり・・・・・・。

「・・・・うぅ、は、はい」

影光と呼ばれた女生徒は上手い事水瀬に言いくるめられた。

この事は直哉に報告しないとな。

そんな事を考えていると明日香がPDAで誰かにメールを送って
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