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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第2話 入学式とアカデミアの洗礼
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落ちて行った。
「ガードマンが来るわ!! 見つかったら退学よ!!」
明日香の言葉に、俺は正気を取り戻した。
「雪鷹! 逃げるぞ!!」
「あぁ! おっと、その前に。おい!」
ビクッ!!
俺の声に肩をビクつかせ恐る恐る俺の方に顔を向ける三人。
そんなに怖かったのか?
「このこと誰にも言うなよ。 言ったら、どうなるか、解かるよね?」
俺は出来るだけ優しく言ったつもりだ。
しかし、万丈目達三人は俺の笑顔を見てホラー映画を観るような恐怖の表情を浮かべ、首を高速に何度も縦に振った。
失礼だなぁ、人の笑顔見て怖がるなんて。
そんな事を考えながら俺たちはそのままダッシュでデュエル場を後にし、校外へと出て行った。
「どうだった? ブルーの洗礼を受けた気持ちは?」
何とか逃げ切った所で明日香が訊ねてきた。
「あれを見た後にそれ聞くの?」
「・・・・まぁ、野暮よね」
そう言って俺から顔を背ける明日香。
まぁ、そうなるよな。
「坊やって、強いのね。 本当に、惚れ惚れするくらい」
そう言って雪乃が俺に近づいてきた。
それを見た直哉が止めとけばいいのにという表情を浮かべていた。
「へぇ〜、じゃあアンタは俺に惚れたのか?」
そう言って俺は雪乃の顎を手で掴み、顔を俺の方に向かせた。
突然の事に雪乃は驚き目を見開いた。
明日香たちも俺の行動に目を見開いていた。
しかし、雪乃は冷静に俺の手を跳ね除け、俺に背を向けた。
「残念ね。 私は真の男を求めてるの。 貴方はその可能性があるだけ」
言ってやったとばかりに俺に視線を向ける雪乃。
「残念だな。 俺は自分より強い子が好みでね。 今のアンタじゃ、俺には勝てない。 だから、こっちから願い下げさ」
「なんですって!」
「ホントの事だ。 アンタはコイツに勝てるのか?」
そう言って俺はデッキからキメラテック・オーバーのカードを取り出し、雪乃に見せた。
「ウッ!?」
キメラテックのカードを見て雪乃は言葉に詰まった。
「まぁ、アンタなら直ぐにでも強くなれるさ」
そう言って俺は直哉と共にイエロー寮に向かって歩き出した。
後ろから雪乃が悔しそうな眼差しを向けているのが見なくても分かった。
十代たちの姿が見えなくなる所まで来た時、直哉が口を開いた。
「なぁ」
「ん?」
歩きながら直哉が話しかけてきた。
「原作介入しちまったな」
直哉の言葉に俺はあぁと呟いた。
「良かったのか? 原作介入して」
直哉は心配そうな表情を浮かべた。
確かに、俺もあれで良かったのかと後悔している。
あの時はつい衝動
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