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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第1話 異世界から来た決闘者(デュエリスト)
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それを何とか抑えその光景を黙って見ていた。

「ハァ〜、腹痛てぇ〜。俺がそんなミス犯す訳ないだろうがバーカ! まぁ流石に何も言わないのは可哀想だからな、特別に1つだけ教えてやる。有り難く思え」

一通り笑い終えた女はそう言って2人にビシッと人差し指を向けてこう言った。

「“お前たちには俺たちの娯楽の道具になって貰う”」

その言葉に、遂に少年の1人がキレた。

少年は勢い良く駆けだし、右手を力いっぱい握りしめ、自分たちを指差している女に向かって行った。

向かい来る少年を見ながら、女は面倒臭そうに溜息を吐いた。

そして、女は向かってきた少年の胸を掌でポンと押した。

すると少年の身体は軽々と宙を舞い、元いた場所へと吹き飛んでしまった。

少年は突き飛ばされた衝撃に胸を押さえながら咳きこんだ。

その姿に呆気にとられていたもう1人の少年が駆け寄る。

「血の気の多い奴だな。でも、嫌いじゃないぜ。そういうの」

女は呆れたように咳きこむ少年を見下ろし、少年の行動に笑みを浮かべ面白がっていた。

そんな女を2人はキッと鋭い眼差しで睨みつけた。

「お前たちはこの世界に転生して、“ある奴ら”と戦ってもらう」

女は2人の視線を物ともせずに淡々と言葉を述べた。

そして女は自分の掌の上にサッカーボールほどの大きさの地球を2人に見せた。

睨む目付きのまま2人は女の掌に現れた地球に視線を移した。

しかし、2人の頭には先程女が言った“ある奴ら”という単語が気になってそれどころではなかった。

「お前たちのデッキとカードは俺が後で送ってやる。だから、安心して“逝って来い”」

パチン!

そう言って女は口を三日月に歪め指を鳴らした。

すると、突然2人の足元に大きく口を開けたような巨大な穴が現れた。

突然足場がなくなり、2人は真っ逆さまに落下して行った。

突然の事に驚愕して叫び声を上げる2人を面白がり女はまたも笑っていた。

そして、女は穴を覗き込み落下していく2人に向かって叫んだ。

「最後にいい事を教えてやる! 俺の名は観世音(かんぜおん)だ! よ〜く覚えとけよ! ハハハ!!」

奈落の底に落下していく2人は、穴に響き渡ってくる女、基観世音の声に押さえられていた苛立ちが遂に爆発して、2人同時に観世音に向かって叫んだ。

怒り・恨み・焦燥の念を込めて声の限り叫んだ。

「「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

思いの丈を叫びながら落ちて行く2人の身体を深淵の闇を照らす閃光が包み込んだ。








記憶の海にダイブしていた少年は意識を現実へと戻し大きく溜息を吐いた。

「ハァ、俺たちが戦わなくちゃいけない奴って、一
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