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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第1話 異世界から来た決闘者(デュエリスト)
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TORNADOは生まれたその竜巻を古代の機械巨人目掛けて投げ放った。

ビュォォォォォォォォォォ!!

竜巻に呑まれた古代の機械巨人の銅の鎧を烈風が切り裂いて行く。

ギギギギギギギギギギ!

遂には風圧に圧され機械巨人は地に片膝をついてしまった。

「アンビリ〜バブ〜!? わ、私〜ノ古代の機械巨人が!?」

古代の機械巨人が片膝をついた事にクロノスは驚愕し顔を蒼白に染めた。



古代の機械巨人 攻撃力3000→1500



「行きますよ! TORNADOで古代の機械巨人を攻撃! スーパーセル!!」

TORNADOは旋風を呼び、竜巻を生み、フィールドに風の咆哮が轟く。

ビュワァァァァァァァァァァ!!

まるで風の龍が唸っているように聞こえる。

生まれた竜巻は唸る龍の如く空を舞い、崩れかけている機械巨人の喉笛にその風牙を突き立てた。

一瞬にして機械巨人は旋風に包まれ、無数に襲い来る風の刃に切り裂かれ、スクラップになってしまった。

「ゲバァ!!」

風刃の余波がクロノスにも襲い掛かり、襲われたクロノスは可笑しな悲鳴を上げた。


クロノス LP4000→2700


「ターンエンドです」





直哉 LP2800

手札 3枚

フィールド 

モンスター 《E・HERO Great TORNADO》

魔法・罠 《リビングデッドの呼び声》 セット1



  

「クロノス教諭のエースモンスターを・・・倒した・・・・?」

「馬鹿な・・・・」

「すげぇ・・・!」

実技最高責任者のオリジナルデッキに互角に戦っている事に周りで観戦していた者たちが口々にそう零しているのが聞こえる。

古代の機械巨人が倒された事をまぐれだと自身に言い聞かせる者。

機械巨人が破壊されて固まってしまっている者。

機械巨人を倒した俺の事を凄いと感心する者。

三者三様の感想を抱き、在校生たちと受験生たちは俺とクロノスのデュエルに釘付けになっていた。

「グヌヌヌヌ! 私のターン! ドロー!」

古代の機械巨人が破壊されクロノスは歯軋りを鳴らして俺を睨みつけた。

その姿には最初の大人の風格は一切感じられなくなっていた。

すると、引いたカードを見てクロノスは、不気味な笑みを浮かべてニヤついた。

「私は魔法カード《強欲な壺》を発動! デッキからカードを2枚ドローするノ〜ネ!」

笑みを正体は強欲な壺だったようだ。

手札が一気に4枚に回復した。

さらに、引いた2枚のカードを見てクロノスは先程より大きくニヤリと笑みを浮かべた。

何か来る。

俺の決闘者(デュリスト)
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