暁 〜小説投稿サイト〜
新機動戦記ガンダムW -星間戦争記-
永遠と一瞬 〜混迷への出撃編〜
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
った。
(妹蘭(メイラン)……教えてくれ妹蘭…この妙な感覚は何だ…)

どのくらいの静寂があっただろうか、それは長いようで短い時間だった。
BFの宇宙戦艦ミーティアの後から足が無いにもかかわらず、イブリース級の大きさがあるMSが現れたのと同時に、戦いは始まった。

その巨大MS、『エル』のコックピットには、ヒイロ・ユイの姿があった。全身を黒いファイタースーツで包み、静かに立っていた。
「ガンダムファイト…レディ……ゴーォ…!!」
エルは前方の改良したイブリース、『イブリースU』に突貫した。
そのコックピットには、やはりミシェルがいた。
「時が来た…始めよう」

ガンダムの中で、一番最初に動いたのは、デスサイズヘヴン、グラビトンアームズ、ニコラ、リラの4機だった。
「トリントン…!」
「あぁ…!」
「行くぜ死神!!」
「死ぬなよ狼!!」
トロワとトリントンが、強力な射撃武装の数々を駆使し弾幕を張り、それを盾に、デュオとデュアルがそれぞれの巨大格闘武装を振りかざし、マゼラス部隊に突っ込んでいった。
高機動マゼラスの先行小隊を数十秒で壊滅させ、突き進んでいく。
数秒遅れて、サンドストームとセイリュウの2機がマゼラスの小隊と交戦状態に入った。
「行きます!!」
「はぁあぁぁああぁぁあ!!!」
ヒートショーテルとツインビームトライデントの軌跡が鮮やかに、美しく、踊る。
「マグネティック・サンドストームとフィン・ネオ・プラネイトディフェンサーを展開してこのまま突っ込みます!!」
サンドストームを黒い砂嵐が隠し、周りに、電磁バリアが張られた。
マゼラスの射撃は、レーダーに映らない機体を狙うが当たらず、捉えても弾かれる、まさに鉄壁であった。
砂嵐の向こうから、二匹の龍が飛び出し、マゼラス2機を噛み砕いた。そして、他のマゼラスに狙いを変え、口からビームを連射した。
濃霧から現れる龍は、近づく者を次々に噛み砕いていった。

イブリースとエルは、殴り合っていた。その巨大さに似合わぬスピードで、拳が相手のギリギリをかすめていく。
「はぁぁッ!!」
イブリースの左手がエルの胸部を狙う。
が、エルは、急速後退し、体制を立て直した。
「私のこの手が、真っ赤に燃える!」
エルの右手が変形していき、二本の大きな爪のようになった。
「貴様を殺せと轟き叫ぶぅ!!」
「くッ」
「爆熱!!」
エルの右手が赤く発光し、イブリースの頭部めがけて突き出された。
「ゴットフィンガーァ!!!」
エルが、イブリースの頭部を掴み、装甲を溶かしていく。
「ぐっ…あぁ…ッガ…熱……グゥッ」
「ハッハッハッハ!!」
ミシェルの顔面に、熱さと激痛が走る。
と、ミシェルの体から、見覚えのある人物が現れた。それは、幽かで、存在するとは言え
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ