アイングラッド編
SAO編
新たなる出会いと再会
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ああ、俺も信じられないが……レイ、確かに副団長は『アスナ』っていう名前なんだな」
「間違えない。フレンド登録してるから、綴りも確認できる……どうだ?」
レイはウィンドウを可視モードにし、何かを確認させているようだ。
「…………」
「どうしたんだ?」
特にカイトが挙動不審なので、彼に話かけてみた。
「副団長は……アスナは、俺の知り合いかもしれない」
「……リアルでってことか?」
「そうだ。昔からの、な」
「「「へぇ〜」」」
「な、何だよ。そんな関係じゃないからな!?」
「どーだかな」
最後にレイが嫌味タップリに追撃を加え、カイトが沈黙したところを本題(パーティー結成)に入り無事、組むことができた。
「ところでキリト。ひとつ頼みがあるんだが」
「なんだ?」
「もう1人、加えていいか?」
「紹介する、ソロプレイヤーのリオだ」
「キリトさんよろしくお願いします」
「キリトでいいよ。よろしく」
「よし、リオは始めて組むから俺達がボス戦で何時もしてることを説明するぞ」
と言ってフリー入力画面を開いき、光点を4つ配置する。
「俺達は基本的にオラトリオ・オーケストラの援護に回る。あいつらはスピード系のビルドばっかだからな。基本的にやつらの盾役になることが多い。とはいっても積極的に庇うことはない。気持ちだけ構えておいてくれ」
「了解」
光点の前に新たに3つの点が配置された。
「もう1つ、ボス戦では死者を出さないことが大前提だ。そこで、俺達は途中から遊撃に作戦変更する。さっき許可も貰ったから大丈夫だ」
「1人で大丈夫なのか?」
「大丈夫だからソロやってんの」
「成る程……」
その後の攻略会議は順調に進み、攻略決行は明日の10時からとなった。
会議が終わり、本部へ戻って1人になった瞬間力が抜け、座り込んでしまった。
あんな大人数をまとめるのは並大抵のことではない。彼女所属するギルドのマスターである《あの人》はいつも平然とやっているが。
この世界で体力的な疲労はないが、精神的な疲労は蓄積される。
そのせいで、一度寝ると長い時間寝てしまい。生活リズムが狂ってしまうというのはそう珍しい話ではない。
最も、この世界にきてからまとまった睡眠をとった記憶がない自分には縁の無い話だが。
帰り支度をしていていると。ほとんど時間通りに来ることの無い、某大太刀遣いが頭に浮かんだ。連鎖的にその周囲の人達が浮かんでくる。
初めてのフロアボス、初期の何層かを共に戦った『黒の剣士』。
近くで会うのは始めてで、名前だけは知っている最強ギルド候補の一角、オラトリオ・オーケ
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