第七話 開戦の号砲
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に揃えやがって!」
『ほんとにもう嫌になりそう!』
C型のマーレとルナマリアはミネルバの上に乗り砲撃で、A型のショーンとデイルは着地点を定めながらスラスターを使い水上を滑る要領で移動し、ライフルを撃ちながらウィンダムやダガーLを仕留めていく。オーブに退路を断たれ、前進するしかないミネルバは敵艦隊に砲撃を放ちながら敵のMSを近づけさせぬようマーレとルナマリアが迎撃し、ショーンとデイルは遊撃にあたる。
『というか、空飛べるとか狡すぎるだろ!?』
『ぼやくなぼやくな。俺たちの手の届かない所はシンがやってくれるさ!』
大気圏内で空戦を行える唯一の機体フォースシルエットのインパルスはウィンダムを撃ち落とし、切り倒すが数の差が圧倒的であった。
「レイの奴!まだ着かねえのか!?」
レイの機体であるゲルググだけはパックを換装し、F型となって水中に潜行していた。敵空母を落とす為にしっかりとこちらに目を付ける必要があった。
余談ではあるがレイやルナマリアと比べれば連携し難いであろうマーレがF型にしなかったのは、フルチューンをしているマーレ機では換装することによる性能の低下が避けられないためである。
「喰らいな!」
右肩のビームキャノンによって放たれたビームによって敵のウィンダムを二機撃破する。だが、次々と現れる敵MSの様子を見て、まるで数が減ったように感じられなかった。
『この、落ちろッ!』
インパルスに襲い掛かるウィンダム部隊は最も多い。空中で戦闘が可能な唯一の機体であり、一番の脅威でもあるからだ。
単機で襲い掛かればあっさりと落とされ、かと言って完全に無視をしてミネルバに向かえば後ろから撃たれる。結局、ウィンダムの殆どがインパルスに注意しながら戦闘を行う。その上でミネルバや艦に乗っている機体を狙うのだが、ミネルバや他のMSも手強く、ウィンダム部隊は苦戦していた。
『うおぉぉ―――!』
一機のウィンダムがシールドを構えながらビームサーベルを振り上げ、インパルスに突進する。それを見て、他のウィンダムも各々にミサイルやビームを撃ち、中には同様にビームサーベルをもって接近している機体もいた。
『やらせるかよ!』
しかし、インパルスはバックステップするかのように躱し、そのままビームサーベルで横薙ぎに切り払う。正面に来たビームをシールドで防ぎ、それ以外の方向から来る攻撃は避け、ミサイルをバルカンで迎撃する。
ミサイルが迎撃によって爆発し、視界を一瞬阻まれたウィンダムの一機が突っ込んできたインパルスにサーベルで切り落とされる。ジェットストライカーを装備しているダガーLもビームライフルを連射し続けるがインパルスに気を取られ過ぎて、ルナマリアのゲルググに撃ち抜かれる。
◇
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