第38話 住みたきゃ働け! 働きたきゃ服を着ろ!
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ホォイ! カツ丼食い放題ネェ! 私特盛りネェ!」
「いや、神楽ちゃん。それドラマだけの話だから。実際にはやらないからね、それ」
どうやら神楽自身はカツ丼食いたさに同行したらしい。食い意地も此処まで張ると流石と言える。
「本来ならてめぇら纏めて実刑付きで務所ん中ぶち込もうと思ったんだが、どうやらお前達が仕留めた浪人達がたまたま攘夷志士の類だったんでなぁ。お陰でそいつらを一斉検挙出来たって事で今回は罪に問わないでおいてやるよ」
「ほ、本当ですかぁ!?」
「ただし、今度同じ事したら問答無用で即斬首だからな! 覚悟しておけよ」
「は、はい……」
流石は鬼の副長と呼ばれてるだけの事はある。かなりドスの利いた言葉使いと睨みで忽ち新八の肝を握り潰してしまったのだから。
無論、銀時、神楽、沖田の三名は全く意に返さず何所吹く風とばかりに他人行儀な顔をしていたのだが。
そんなこんなで、銀時達は運よく罪に問われる事はなく、晴れて無罪放免となったのである。
しかし本当に運が良かったとしか言いようがない。
まさか、刀を持ってる奴を中心に片っ端からボコボコにしていたら、たまたまそいつ等が攘夷志士の集まりだったとは。
全く以って運が良いとしか言いようが無い話でもある。
「さてと、暴力沙汰の件はこれ位で良いだろう。それじゃ別の話題に移るぞ」
「別の話題?」
「しらばっくれても無駄だぞ。お前等が連れまわしていたガキと薄着の女達の事だよ」
恐らくはやてと守護騎士達の事だろう。土方達から見て、銀時達がはやてや守護騎士達を無理やり連れまわしていた、と言う風に誤解されているようだ。
面倒だがこの誤解を解かないと後々になって「変態主人公」とかそう言ったタグを貼られると恥ずかしい。
なので此処で弁解をする必要があった。
「違ぇよ。あいつ等だったら例のあの装置から出てきた奴等だよ」
「あの装置? あぁ、例の転移装置か。だが、何でまた―――」
「只の装置の誤作動だよ。掃除してたら間違って起動ボタン押しちまって、あれよあれよと言う間にあいつ等が出てきたって訳だよ」
簡潔な部分を更に簡潔に説明する銀時。要所要所を省きまくっているが土方と沖田には充分理解出来た。
「なる程な、つまりあいつ等はあっち側の人間って事になるんだな」
「仮にそうだとしても、あいつ等をこれからどうするつもりなんですかぃ、旦那ぁ?」
「知らねぇよ。俺ん家じゃ狭すぎてあんな大所帯養えねぇし、お前等で匿ってくれねぇか?」
「ふざけんじゃねぇ」
いの一番で土方が反論してきた。
「真選組ってなぁ四六時中江戸の平和を守る為に動いてるんだ。あんな戦力にもなりなさそうな女子供を置かれちゃ隊の士気が下がる。大体此処は男所帯だ。女の居る場所じ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ