第十四話 時空管理局 後編
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然笑えないの。
「個数からいって、残り最高で九つ、まあ、あ奴らもいくつかは集めてるじゃろうし、実際はこれ以下かのう、それくらいならなんとかなるわ」
「で、でも、そんなことをしてたらクロノ君に捕まっちゃうと思うのだけど」
「恐く、そうなるじゃろうな」
「じゃあ、何で?」
私がそう聞くと、シグルドさんは真剣な声でこう答えた。
「我は元より管理局に手を貸すつもりなど毛頭ない、ただ、我が思うように動くのみよ」
言い終わると、彼の姿が徐々に消え始める。
「ふぇ! え、えええ!?」
「そう驚くな、ただ我の反応をなくす魔法じゃ、実際に消えているわけではない」
「そ、そうなの?」
すると突然、ユーノ君がシグルドさんを観察し始めた。
「すごい、魔力を全然感じない、一体どうやって……」
「それは秘密じゃ」
彼がそう言うと、完全に消えて、私たちには見えなくなった。
side クロノ
「く、エイミー反応は?」
「だめ、どの計器にも反応なし! 完全に消えちゃった……」
ありえない。こんなことは初めてだ。
「普通の魔法じゃ考えられない、ということは――」
「ロストロギアを使用している可能性がありそうね」
奥から母さんがやってくる。
「アースラにいた時にも一応分析はしていたのよね?」
「もちろんですよ! けど、全然できなくて、性別から体重に至るまで全て分かりませんでした」
「なるほど、だから彼は私たちに好意的ではなかったのね」
そう、ロストロギアを所持しているとなれば、当然管理局が動くのは確実だった。
「クロノ、暇があったらでいいから彼が持っているロストロギアについて調査お願いできるかしら?」
「任せてください、すぐに、とは言えませんが、必ず特定してみせます」
もし、闇の書のような危険なロストロギアなら、すぐにでも封印してやる。
そう僕は心に誓った。
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