VS楯無
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で全ての弾をよける。
さすがの楯無もこれに顔をしかめる。響が静止した状態でよけているのならつゆ知らず、今の響はISを使ってかなりの速さで移動中だ。しかも打ち出される銃弾に近づいているのだからよけるのは至難というよりも不可能に近いだろう。
だがそれでも響はやってのけている。まるで当たり前であるかのように。
そして響が楯無の前に躍り出て拳を叩き込もうとするがその拳は急に止まった。
「っ!?」
それにより響は後方に跳び距離をとる。
「どういうことだ?なんで私の拳が止まった?」
「フフフッ。教えてあげようか?」
響の疑問に楯無が先ほどまでとは打って変り笑みを浮かべながら響に聞いた。
楯無を見やると彼女は水色のヴェールに包み込まれていた。だが千李はそれを見て楯無に告げる。
「水か……」
「せいかーい。この水はISのエネルギーを伝達するナノマシンで制御してるのよ」
「なるほどそれで『霧纏の淑女』ってわけかよ」
軽く汗を掻く響だがその顔は不安というよりむしろ楽しげだった。
「こんなに早く使うとは思わなかったけど……ここからは本気で行くわよ響ちゃん?」
「上等!久しぶりにこんなに胸が熱くなったから楽しませてくれよ会長さんよ!」
打鉄の手のひらと拳を打ち鳴らす響と大型ランス『蒼流旋』を構える楯無はお互いに構え、そして向き合う。
ここからが本当の勝負の始まりだった。
そして戦闘が開始されてからおよそ一時間近くたった。
彼女達の戦いは熾烈を極めどちらも一進一退の攻防を繰り広げていた。しかしそれも既に終わりに近い。
響のシールドエネルギー残量10。対する楯無の残量15。
となりどちらも満身創痍の状態だった。
「凄いね響ちゃん……まさかここまでやるなんて思ってなかったわ」
「そうかよ。だけど互いに次が最後だ。コイツでしめにしようぜ」
拳を握り締めて言う響に楯無も深く頷く。
二人の間にしばしの沈黙が流れる。
だがその沈黙は響によって打ち破られた。
響は一気に距離を詰めに入った。だが楯無も蒼流旋に水を集中させ槍で貫く態勢に入る。だがそこで響は普通ではありえない動きをした。
彼女は打鉄のアーマースカートをあろうことか引っぺがしながら突っ込んだのだ。さすがの楯無もこれには目を丸くする。
響は引っぺがしたそれを思いっきり楯無に投げつける。
投げつけられたアーマースカートを蒼流旋で貫き破壊すると目の前には響の姿はなかった。
「こっちだ!!」
「っく!?」
声のする方向を向くと響は楯無の後ろにいた。
響はアーマースカート
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