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転生者拾いました。
濁り銀
怯銀
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「褒めてねーぞ!?」
 
 今頃彼はどうやってこの子たちを片付けるか考えているはずだが、

「無駄よ、その子達は倒されない。」
「やらなきゃ分からないだろ?」
「そう……。なら、足掻きなさい。殺せ。」
『グオオォォォォ!!!!』
「行け。」
「くっ!」

 粗野ながらも素早く動くゴーレムに翻弄されている死神は果敢に剣を振るう。

「それでもっ!オレはあきらめない!」
「そう……。なら、彼女たちが潰れるのを見ているといいわ。」
「いたいっ!いやぁぁっ!」
「うぁぁっ!」
「セリナ!エリザ!がっ!?」

 彼女たちの苦痛の声に気をとられった死神はゴーレムの攻撃を受けそこね、剣を取り落とし地面に転がった。
 止めを刺すために腰に差した短剣を抜いて近寄る。

「さよなら、死神さん。違う出会い方ならあなたを好いたかもしれない。」
「あきらめて、たまる、か!」
「まだ、足掻くの?いい加減……。」
「いや、だ。」
「っ!」

 どうやらまだ動けるらしい。彼の喉に剣を突きつけて正確に喉元を狙う。
 だが、突然死神からプレッシャーが放たれ持っていた短剣が弾き飛ばされた。一旦ゴーレムの後ろに飛び退き様子を見る。
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