暁 〜小説投稿サイト〜
武で語るがよい!
IF〜魔法少女メディカルシャマル
出会いは着信コール?
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詳しいけど、そんな市聞いた事ないよ?」

またまた一体何を言ってるんだこの少女は……。
もう、高町さんの事で頭が一杯一杯なんだよ……フラグは帰れ。
そう思いつつも、俺は携帯電話で現在位置と地図を表示しようと操作する。

しかし―――

「おい、電波ゼロってどんなド田舎やねん!」

”パカリ”と携帯を閉じて悪態ずく。
そんな俺の姿を見て、少女は……スマフォ? を取り出す。

「えっと……海鳴市……海鳴市…。
あ、やっぱり海鳴市なんて市無いよ?」

その言葉を聞き、すぐさまスマフォを拝借(ごうだつ)する。
そして、もの凄い速さで画面をタップして日本地図を表示をして海鳴市だった場所を探す。

「ちょ、ちょっと! 返してよ!」

後ろで少女が背中を”ぽこぽこ”と叩くが気にしない。

―――ピピィ!
検索し終え、画面に表示された名前を呟く。

「は? 月島町? 何処そこ?」

と呟いた時、背中を叩く行動が止まる。
てか、海鳴市が本当に無いんだけど……。

「月島町は此処のことだよ?
君、本当に大丈夫? 治療してあげよっか?」

「治療? 君が? はッ、医療舐めんなし」

今の状況に頭が付いて行けなくなったのが原因だろう。
普段は口にしない、内面でしか言わないような暴言を吐く。
そんな俺の言葉を聞き、今まで少女の後ろで隠れていた二人が不意に飛び出す。

「ゆずこちゃんの悪口を言わないで!」

「ゆずこちゃんは今まで沢山の人を治療して、幸せにしてきた!
幾ら助けられたといっても、さっきの発言は許せないよ! ゆずこちゃんの夢を―――」

「な、なのはちゃん! フェイトちゃんも!
私の事はいいから、ね? だから落着いてよ」

今二人はかなり怒っている、そこ少女が静止を促しても止まる気配がない。
よほどさっきの発言が気に食わないのだろう……。
正直、俺も言い過ぎたと思う。いくら頭が混乱したからといって、あの発言はないよなぁ。
それにテスタロッサのあの発言……まさかとは思うが―――

「なぁ、君の夢は?」

唐突な質問に少女は「え?」と言葉を漏らす。
だが、すぐに真剣な眼差しをして口を開く。

「私の夢は……お医者さんになること。
お医者さんになって沢山の人を救いたい―――お母さんの病気を治したい!」

その瞳は純粋で、真直ぐな目をしていた。
聞見色の覇気を使わなくても分かる……この子の夢に偽りは無いと。

「俺の発言は最低だった……だから、謝らせて欲しい―――ごめんなさい」

姿勢を正し、腰を折って謝罪する。
俺がこのように謝るとは思っていなかったのだろう、3人はただ唖然とする
そんな状況下で最初に動いたのは……少女の方だった。

「い、い
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